PHOTO」カテゴリーアーカイブ

平和台公園 – 九州編5

宮崎最終日の朝は小雨がパラついていました。

東京に帰るのは夕方の便なので結構時間があるものの、天気が悪いためホテルのチェックアウトを11時までのばしてもらい、部屋でのんびりしていました。幸いにもチェックアウトするころには雨が止んだので、徒歩で市街中心に向かい、撮影済みフィルムをキタムラで現像。荷物をコインロッカーに預けて身軽になったところで、市街地からバスで15分程度のところにある平和台公園に行ってみました。

平和台公園は子供のころに何度か行ったのですが、場違いな不思議な塔が立っていて子供心に印象に残っていました。バス停を降りると早速その塔が見えるのですが、森の中に頭だけのぞかせたその塔の姿はまるでマヤのティカル遺跡のようです。

宮崎のマヤ遺跡

宮崎のマヤ遺跡

PENTAX LX | SMC-M35mm/F2 | Kodak Tri-X
階段をのぼると・・・

階段をのぼると・・・

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

だいたい「平和なんとか」なんて名前がついているものは胡散臭いと相場が決まっているわけですが、この平和台公園も相当なシロモノだということがわかりました。塔の正面に書かれているのは「八紘一宇」(この意味を知らない人はWikipediaなどで調べてください。ちなみに前に来たときにはこんな文字が書いてあった記憶がないな、と思っていたのですが、調べてみたら戦後一旦この文字が削られ「平和の塔」という文字が書きかえられていたのですが、最近になってまた「八紘一宇」に戻されたそうです)。この塔は皇紀2600年記念に建てられたんだそうです。ちなみに皇紀2600年は1940年(昭和15年)です。

平和の塔?

平和の塔?

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
中には何が?

中には何が?

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
八紘之基柱

八紘之基柱

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 Kodak Tri-X
皇紀2600年記念塔なんです

皇紀2600年記念塔なんです

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
ビーン

ビーン

RICOH Caplio GX8 | ISO100

平和の塔の横にはハニワ園があります。ここに置かれているものはもちろん古墳から出土した埴輪ではなく、そのレプリカなのですが、それぞれなかなかいい表情をしています。

踊る女

踊る女

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
踊る男

踊る男

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
名無し

名無し

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
何かを見ている?

何かを見ている?

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X

これで宮崎観光も終了かな、と当初は思っていたんですが、ここにきて青空が見えてきました。時間がまだ少しあるし、せっかくなのでもう一箇所行きたい所に行ってみることにしました。
というわけで、つづく。

(レンズデータはメモを元にしていますが、ところどころあやしい・・・)

宮崎市内散策 – 九州編4

今回はなんとフィルム9本分(+デジカメ)も撮影してきたのです。なのでこの日記はまだやっと折り返しです。長~。

法事が終わり、その日のうちに親戚一同は散っていったのですが、僕は翌日の便までかなり時間がありました。そこで宮崎をふらふらと。久しぶりとはいえ、かつては一年のうちの40日ほどを過ごしていた地なので、宮崎は勝手知ったる街なのです。小雨がぱらついているのと、すでに夕方というのもあり、この日はホテルのある橘通り(宮崎市の中心街)近辺をうろつきました。橘通りは多少発展していますが、一本横道に入るとそこは昭和の時代から変わっていない・・・もしくは廃墟とシャッター街、でした。

閉店しました

閉店しました

PENTAX LX | SMC-M35mm/F2 | Kodak Tri-X
入れない空き地

入れない空き地

PENTAX LX | SMC-M35mm/F2 | Kodak Tri-X
宮崎はアーケードが多い

宮崎はアーケードが多い

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

祖父と先日亡くなった祖母は晩年はずっと郊外に住んでいましたが、以前はこの中心街のすぐ裏手に住んでいました(今は建物ごとなくなっています)。僕が小学生のころに引っ越したので、このあたりの裏道はうろ覚えだったのですが、昔と変わっていないせいかとくに迷うこともありませんでした。

橘橋

橘橋

RICOH Caplio GX8 | ISO100

大淀川には幻の魚「アカメ」が住んでいます。この魚は四万十川と大淀川にしか住んでいません。宮崎では「マルカ」と呼びます。ちなみに僕は水槽でしか見たことがありません。

大淀川

大淀川

RICOH Caplio GX8 | ISO100 | トリミング

この大淀川の鶴の島のあたりは祖父とよく散歩しました。初孫だったこともあり、祖父にはよくあちこちに連れていってもらっていました。祖父はあまりおしゃべりではなく黙って遠くを見ていることが多かったので、子供のころから謎な人という印象でした。僕はこの祖父から隔世遺伝で受け継いでいるものがかなりあるのではないかとときどき思うことがあります。

デパート前

デパート前

PENTAX LX | SMC-M35mm/F2 | Kodak Tri-X
スターバックスin宮崎

スターバックスin宮崎

RICOH Caplio GX8 | ISO200

デパート前です。宮崎にはほとんどデパートはないのですが、以前からなぜか大型スーパーもデパートと呼ばれています。どうでもいい情報ですが、僕が子供のころにはジャスコ、山形屋、寿屋の3大デパート(?)が道を挟んでしのぎを削っていました。子供心に「デパートじゃねーじゃんw」とつっこんでいたものです。その中で唯一の「本当のデパート」である山形屋だけが今でもそのまま残っているのはさすがです。しかもその一階にはスタバが!?別にどうということはないのですが、宮崎とスタバがどうも僕にはつながりません。宮崎のメインストリートとは言え、ちょっと前までステテコに草履姿のおっちゃんが平気で歩いていた場所です。しかも山形屋は老人向けのダサダサなローカル百貨店だったはず。若者はボンベルタ、年配者は山形屋という住み分けでうまくいっていたと思っていたのですが、どうなんでしょう? 今はただ、街中に居場所がなくなってしまったというご老人がいないことを信じるしかありません。

どこでもドア

どこでもドア

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

旅先でふと現実にかえってしまう一瞬。わかる人にしかわからない。

文化ストリート

文化ストリート

RICOH Caplio GX8 | ISO400

アナクロでシュールな不思議空間だった文化ストリート。かつては怪しげな店が建ち並んでいましたが・・・。あと若草通りの入口でアンケートのお姉さんに声をかけられて、暇だったのでつい答えてしまいました。が、住所が東京で「あれれ・・・」って感じでした。というわけで「宮崎で服でも買おうかな~」と思った人はこちらに立ち寄ってみてください(ってなんで宣伝?)→セレクトショップ・フィランテ

おぐらのチキン南蛮

おぐらのチキン南蛮

RICOH Caplio GX8 | ISO200

夕食はおぐらのチキン南蛮にしました。そういえばあまり意識してませんでしたがチキン南蛮って全国区の料理なんでしょうか? おぐらはたぶん世界でもっとも有名なチキン南蛮専門店です。味はなんということはなく普通のチキン南蛮です。ちょっと宮崎の物価からすると高いんですが、量が多いので満足です。

どしゃぶり

どしゃぶり

RICOH Caplio GX8 | ISO400

雨が大ぶりになってきたので帰ることにしました。九州ではこのくらいの雨は毎週のように降りますが、これは実は全国どこでも降るわけじゃないんですね。九州を出てから知りました。九州は雨の量が多いです。東京でこんな雨が降ったら山手線は止まるわ、地下鉄の階段は滝になるわで大騒ぎです。
というわけでホテルに戻りました。ホテルは一泊4000円代の普通のビジネスホテルなんですが、2泊にもかかわらず長期滞在用の部屋で、仕事やミーティングも十分にできるような広い部屋でした。別に宣伝する義理はぜんぜんないですが、宮崎にいく機会がある人はぜひ「宮崎リーガルホテル」の長期滞在ルームへ。

部屋です

部屋です

RICOH Caplio GX8 | ISO400

リンクの貼り直し – 九州編3

今考えると、今回九州に行ったもっとも大きな目的は、リンクの貼り直し作業だったと思います。

いまはおやすみ

いまはおやすみ

RICOH Caplio GX8 | ISO100
庭(左右逆にスキャンしちまったorz)

庭

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

そもそも僕は親戚とはずいぶん疎遠になっていて、祖母の葬儀にもその前の祖父の葬儀にも出席しませんでした。にもかかわらず今回仕事を休んでどうしても法事に出席したかった理由があります。それは、ここで会わなければ一生会わないだろう人が何人もいるからです。

遊び部屋・・だった所

遊び部屋・・だった所

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
従七位に叙する

従七位に叙する

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

子供のころは叔父さんや従兄弟にもちょくちょく会っていましたが、そういう人たちともう20年近く会っていませんでした。にもかかわらず、その間も「いつかまた会うんだろう」と漠然と思っていました。

柏手は音を立てずに

柏手は音を立てずに

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
終わりです

終わりです

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

しかし、祖母が亡くなったことで状況は変わりました。従兄弟たちとの共通の居場所はここで消滅し、今後偶然会う機会はなくなるんだなと感じました。だからどうしても行く必要がありました。このままだと一生会わないかもしれないけど、ここで会っておけばいつでもまた会えるだろうと。つまりそれは、これまで祖父や祖母を経由して間接的に接続していた人たちとの直リンクへの貼り直し作業、なのです。

脇元中尉の水筒

脇元中尉の水筒

PENTAX LX | M35mm/F2 | Kodak Tri-X

・・・というわけで、18年ぶりの従兄弟とか25年ぶりの叔父さんとかに会ったわけですが、やはり時間の流れというのは恐ろしいものです。最後に会ったときには小学生だった従兄弟が奥さんと子供を連れて来ていたり、一番年上の叔父さんが記憶の中の人とはほぼ別人のおじいさんになっていたり。そこはタイムマシンで突然未来に飛んできたかのような不思議な空間でした。周りの田園風景を見る限りでは時間が止まっているようにしか思えないのでなおさらでした。

九州行ってきました-宮崎・清武川編

清武川は子供のころによく遊んだ川です。

小学校の高学年と中学生のころは夏休みと冬休みはほぼ宮崎で過ごしていました。高校生になるとそこまで長居はしませんでしたがそれでも宮崎にはちょくちょく行っていました。しかし、大学に入って以降はほとんど行くことはなく、仕事で行く際にも宮崎市内だけで祖母の家に行くことはありませんでした。なので今回は「子供のころ遊んでいた場所に行ってみたい」という思いがあり、家の掃除を済ませたあとのちょっと時間に清武川近辺を散歩してみました。

僕の行く道

僕の行く道

RICOH Caplio GX8 | ISO100
田んぼ、ときどき香水

田んぼ、ときどき香水

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
そこに木があるから

そこに木があるから

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

祖母の家から歩いて10分ほどで清武川の中~下流に出ます。ここから30分も歩くと汽水域、一時間歩くと河口に出ます。この辺りは子供のころとほとんど変わっていません。はるか遠景にかすかに宮崎大学とその周辺の街があらわれたのが唯一の違いです。

この橋は

この橋は

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400
希望の河

希望の河

RICOH Caplio GX8 | ISO100 | トリミング
あ、レンズレンズ

あ、レンズレンズ

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

子供のころは釣りが大好きだったので、この川ではたいてい釣りをしていました。そして、僕のこれまでの人生の中で釣りの7割はこの川だったと思います。熊本の実家の近くにはあまり釣りをできるところがなかったので、宮崎にいるときには毎日川や海に出ていました。清武川では近場だとコイやフナ、ちょっと上流に行くとハエ(オイカワ)がよく釣れました。あと釣れはしませんが投網でアユをとっている人もときどき見かけました。そして河口に出るとチヌが釣れました。今回は釣り道具を持っていなかったので釣りはしませんでしたが、いつか機会があればここでまた釣糸を垂らしてみたいな、と思います。そんな機会があるような気がもうあまりしないのですが・・・。

まあるくて

まあるくて

RICOH Caplio GX8 | ISO100
ダンシング

ダンシング

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
鬱蒼と茂ってすみません

鬱蒼と茂ってすみません

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
海が近い

海が近い

PENTAX LX | SMC-M40mm/F2.8 |Kodak Tri-X

昔歩いた道を久しぶりに歩いてみると思ったより距離があり、よく小学生の時にこんな距離を歩いていたなぁと我ながら感心しました。今でも歩くのは好きで歩く速度も相当速いほうなんですが、それは子供のころからこんなに歩いていたからなんだなぁと。

ランドマーク

ランドマーク

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400
一両編成

一両編成

PENTAX LX | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X
どこまでも

どこまでも

PENTAX LX | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X
橋の下で

橋の下で

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

この日は海まで出る時間は無かったので河口のちょっと手前までしか行けませんでした。

九州行ってきました-熊本編

では、九州へ行った報告です。

藤崎八幡宮

藤崎八幡宮

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

まず、何をしに行ったのかっていう話ですが、今回のおもな目的は宮崎で行われる祖母の法事(四十九日)に出席することでした。葬儀には出席できなかったので今回はどうしても行きたいと思い、仕事を休んで行きました。そして、どうせ九州に行くのならついでにやりたいこともやってこようという感じでトータルで3泊4日の九州旅行となったわけです。

東京からまずは熊本に行き、実家で一泊してから両親と一緒に宮崎入りすることにしました。

我々はどこから来たのか?

我々はどこから来たのか?

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400
我々は何者なのか?

我々は何者なのか?

PENTAX SuperA | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X
我々はどこへ行くのか?

我々はどこへ行くのか?

PENTAX SuperA | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X

前回熊本に帰った際はコンパクトカメラだけしか持っていかなかったのですが、今回はもう今後なかなか行く機会がないだろう宮崎の風景を写真におさめるためにはりきって一眼レフ×2台とコンパクトデジカメの合計3台のカメラを持って行きました。はりきった甲斐があったかどうかは・・・写真を見て判断してください。

接触

接触

PENTAX SuperA | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X
発動

発動

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

この日が特別なのかもしれませんが、熊本は予想以上に暑く、服装を間違えたかな、と若干後悔しました。

で、わざわざ熊本を経由した理由について。実家に寄りたかったというのもありますが、東京都知事選に引き続き熊本市議選に立候補していた外山恒一の熊本での様子を見たかったのがおもな理由です。外山とは十数年来の細く長い付き合いですが、ここ一年くらいは会うことも多かったため今回の計画は大まかには事前に聞いていました。東京都知事選の反響は特にネットでは予想以上だったのですが、熊本での反響はそれに比べると若干おとなしめといったところでしょうか。それでもこの日は高円寺の1/3くらいの人が集まっており、人口比を考えると大盛況と言ってもいいでしょう。演説を聞きにきた人のノリからすると、まるでタレント候補のようでした。

熊本市議候補の面々

熊本市議候補の面々

PENTAX SuperA | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X

外山の街頭演説や集会の様子などは2chや各種ブログなどで見ることができますのでここでは載せません(というか写真撮ってないです)が、僕個人の収穫としては、外山の演説を聞きにきた熊本大学の現役学生らと話ができたことです。今の大学の様子も聞けたし、昔の大学の話もできたし、よい交流になりました。こういう機会に自分の過去を相対化できるのは貴重な経験です。

サンロード

サンロード

PENTAX SuperA | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X

このように、外山に会いに行ったというよりは、外山に会いにきた人たちに会いに行ったというのが実際です。そこに集まる人たちは僕の日常で出会えるような人ばかりではないので、それがまた楽しいのです。外山が帰ったあともそこにいる人たちだけで話が盛り上がったり、それもまた楽しいのです。

つづく

とりあえず一枚

昨夜は1ガロンのD-76現像液を作るところからはじめ、なんとか5本のモノクロネガフィルムを現像しました。・・・が、それはまだ整理できてないんで、DPE現像に出したカラーをとりあえず一枚。

無題

無題

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

これが何なのかはまた後日。

カラーネガの現像は55ステーション高田馬場店に出したんですが、水滴の跡がついててすごく汚いネガが上がってきました。格安のローソン現像でもこんなになったことはありません。もはやネガの扱い方をちゃんと知ってる店員の方が少ない時代なんでしょうか。こんなことなら今度からはカラーの現像も自分でやろうかな、と思ったり思わなかったり。

カテゴリ: PHOTO 日付:
タグ: ,

がんばれ、写真業界

昨日は写真好きにはいいニュースが舞い込んできました。

デジカメ時代の煽りを受けて、近年は古くからのカメラメーカーやフィルムメーカーの倒産や撤退が相次いでいました。その中でも大きかったのが昨年のコニカミノルタのフィルム事業とカメラ事業両方の同時撤退。KONIKAとMINOLTAがこの時代を生き抜くために合併したにもかかわらず、業績不振で完全撤退というニュースは、「伝統のカメラメーカーはデジカメ市場では戦えない」「もう写真の時代は終わりかも」という悲しい予感を感じさせるものでした。カメラ事業はなんとかソニーが引き継いだものの、時代遅れのフィルム事業はどこにも買い手がいないため、あの旧サクラカラーの系譜は先月2007年3月31日にとうとう途切れてしまった・・・、と誰もが思っていました。

ところが!です。昨日、大日本印刷(の子会社)が突然コニカミノルタの写真用フィルム「センチュリアシリーズ」を5月より発売する、というニュースが舞い込んできたのです。これは寝耳に水、コニカミノルタの一部の事業をこの会社が引き継いだことはこれまでにもわかっていたのですが、まさかフィルム事業を引き継いでいるとは予想だにしませんでした。むしろ「フィルム事業は引き継がなかった」という情報が流れていたくらいです。

センチュリア

センチュリア

Canon EOS-10QD | INDUSTAR 50-2 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

考えてみればコニカミノルタの撤退はあざやか過ぎでした。撤退宣言をしながらも一年間何事もなかったかのようにフィルムを継続販売し、最終撤退日を過ぎた途端に店頭からきれいさっぱりなくなる、というのは工場を閉鎖するのであれば通常ありえないことです。継続販売していたのは事業売却の手続きを行う間も工場を稼働させるためだし、あざやかに消えたのは売却先から新しいパッケージで発売されるからなのでした。そしてそれからわずか2週間で今回の発表です。本当におどろきました。ソニーが引き継いだカメラ事業も当初の「どうせ旧製品のサポートはデジカメだけだろう」という大方の予想を裏切り、KONICAやMINOLTA時代の古いマニュアル銀塩カメラでさえソニーが修理を受け付けているという意外な事態になっています。とにかくコニカミノルタの遺産はほとんどが相続され、なんとか継続運用されているといえるでしょう。

そこにいくと、昨年は異常な伸びを見せ好調だったペンタックスが何やらキナ臭い状況になっているのが心配です。市場の評価も概ね好評だったHOYAとの合併話がここにきてこじれてしまいました。ペンタックスは時代になんとか食い付いた「ギリギリ勝ち組」というポジションにあると思うのですが、こんなところでつまずいてほしくないものです。そしてどんな形であれ僕の古いペンタックスカメラを末永く修理できる未来であってほしいと思います。

カテゴリ: PHOTO 日付:
タグ:

プラモデルカメラ

ちゃんと写るカメラはもう面白くない! ということで、プラモデルカメラというものを買ってしまいました。

プラモデルカメラ

プラモデルカメラ

このカメラは文字どおりプラモデルとして売られていて、自分で組み立てます。と言っても実際ガンダムのプラモデルなんかに比べると100分の1くらいの労力で組み立てられるシンプルなもので、説明書を読みながら30分弱で完成します。値段は1500円。

あまりにも呆気なく組み立て終わったので、とりあえず試写してみました。写ってるのはつまらない近所の風景ですがご容赦を。

試写1

試写1

プラモデルカメラ | 28mm | 1/125 | F9.5
試写2

試写2

プラモデルカメラ | 28mm | 1/125 | F9.5
試写3

試写3

プラモデルカメラ | 28mm | 1/125 | F9.5
試写4

試写4

プラモデルカメラ | 28mm | 1/125 | F9.5
試写5

試写5

プラモデルカメラ | 28mm | 1/125 | F9.5

写りはまぁまぁいい感じにではないでしょうか。フィルム交換可能な「写るんです」だと思えば。レンズは28mmとわりと広角なので、そこらへんのデジカメよりは広い範囲が写せます。写るだけですが。

難点はパララックス(視差)。ファインダーに見えてる範囲と実際に写る範囲の誤差が大きいです。ファインダーよりもだいぶ広い範囲が写るようです。

実はこのカメラを買った理由は、ある改造をして使いたかったからです。しかし試写した後に気づきました。プラモデルとは言え、このカメラは組み立て終わってからの再分解ができないんです(できるけど困難)・・・。組立式だから分解も簡単だろうと思っていたのが間違いでした。というわけで改造は組み立てながらやらないといけないようです。まぁ、そんなこともあろうかと、もう一個買ってあるので。

カテゴリ: PHOTO 日付:

たまには多摩湖

今日は休みでした。

今年の初チャリに出かけました。というか新しいチャリを買って実質最初のチャリリングです。

寒いので適当に近場を軽く・・・と思ったのですが、日帰りコースとしては中くらいのよく行くルートにしました。が、例のごとく起きるのが遅く、スタートが11時。これだと帰りは暗くなる時間なのでちょっと焦り気味のスタートです。

まずは善福寺公園。ここはうちから30~40分です。

カモかも

カモかも

NEC N901iC
誰も座らないベンチ

誰も座らないベンチ

RICOH Caplio GX8
木陰

木陰

RICOH Caplio GX8

善福寺公園では、なぜか小一時間ものんびりしてました。その後30分くらい走ったら腹が減ったのでガストで昼食。うーん、なかなか進まん・・・。

13:30ごろ、ガストの前にある多摩湖自転車道に乗って一路多摩湖へ。自転車道は走りやすい上、おニューのチャリなのでスイスイ進み40分で多摩湖到着。残念ながら工事中だったので湖自体はほとんど見れず。まぁ見ても大したことないけどね。

ぽつん

ぽつん

RICOH Caplio GX8
多摩湖

多摩湖

RICOH Caplio GX8

多摩湖一周1時間弱。寒くなってきたので同じルートで帰路に。上井草の喫茶店で軽く食事してたらみるみるうちに暗くなってきました。上井草~自宅は何度も通ってる勝手知ったる道なので楽なんですが、暗いし疲れてるしでテンションが下がってしまった。途中数年前に住んでた辺りに来たのでアパートの横を通って感慨に浸りながら帰宅。着いたのは18時。意外に遅くなった~。

今日の走行距離65.38km。

カテゴリ: PHOTO 日付:

これは何の光だ!?

昨日は休みでした。

朝から先月買った自転車のメンテナンスをしました。新車はブレーキとかディレーラー(変速機)が狂いやすいのです。今日は初の試みでホイールの揺れ取りというのをやりました。タイヤの微妙な横ゆれを取りのぞく作業です。これはすごく地道な作業なんですが、やりだすと楽しくてハマってしまいます。きっと世界中でもっとも日本人が得意なのではないかと思います(根拠なし)。

思えばこの自転車、買ってからほとんど通勤にしか使っていないというもったいない状態でした。そこでメンテナンスを終えてから買い物ついでにひとっ走りしてきました。諸事情があってフィルム3本分の写真を撮ってきました。
諸事情の説明はあとまわしにして、とりあえず写真を。

何でもない、ある場所

何でもない、ある場所

Canon EOS10QD | INDUSTAR 50-2 50mm | Konica Centuria Super 200 |

よくこのような写真について「何を撮ってるの?」とか「意味(意図)は?」と聞かれるのであらかじめ言っておきますが、とくに意味はありません(笑)。ごらんのとおりなんでもない写真で、綺麗な景色も笑えるツボもありません。散歩写真とか街角スナップと呼ばれるジャンルの写真と説明することもできますが、少なくとも撮った時点では何かの意味があるわけではありません。他の写真と対比することによって見るときに意味が生まれることがあるかもしれないし、ないかもしれない。また、将来東京が地震で崩壊してこの風景がなくなってしまったら、もしかするとその時には意味が出てくるのかもしれません。そういう写真です。じゃあ、なぜそんな写真を撮るのかというとこれまた意味がないので理由がありません(再び笑)。

光が丘の煙突

光が丘の煙突

Canon EOS10QD | INDUSTAR 50-2 50mm | Konica Centuria Super 200 |

なんとなくふらっと行った先が光が丘でした。昔警備員のバイトで光が丘に行ったことがありますが、それ以来なので10年ぶりくらいです。まあ何も変わってませんが。光が丘のランドマークはこの煙突ではないかと個人的には思っております。

光が丘の気になる木

光が丘の気になる木

Canon EOS10QD | INDUSTAR 50-2 50mm | Konica Centuria Super 200 |

この木はなんとなくぽつんと立っていたので撮ってみました。

光が丘のゴミ箱

光が丘のゴミ箱

Canon EOS10QD | INDUSTAR 50-2 50mm | Konica Centuria Super 200 |

「この写真には作り物の自然と大量消費に埋没している人間社会に対する問題提起がこめられている」とかなんとか言われると、そういえばもっともらしい写真に見えなくもない、って気になりませんか? あ、なりませんか。

では、「この写真独特の寂れた感じは、かつてアメリカと世界を二分したと言われる今は亡きあの旧ソビエト連邦で作られた名レンズ『INDUSTAR 50-2』と、デジタル自体のあおりを受けフィルム生産を終了したコニカの数少ない在庫フィルム『Centuria Super 200』という絶妙な組み合わせでしか表現できないものである」と言われたら、そういえば自分も所詮ゴミみたいなもんだし、いっそこの写真の中に入って戯れようじゃないかというような不思議な気持ちになりませんか? あ、なりませんか。

光が丘の光

光が丘の光

Canon EOS10QD | INDUSTAR 50-2 50mm | Konica Centuria Super 200 |

小さく写っている老人とその向こうにさらに小さく写っている子供。さらにその先に黒くてよく見えないけどお母さんがいる。日本社会が失っている「何か」について語りかける写真。そう、この先にきっと明るい未来が待っているハズだ。ここには希望の光が写っているのだ。ホントかよ。

・・・というわけでフィルム3本分の写真を撮って家に帰ってきました。で、なぜそんなに写真を撮らなければならなかったかというと、うちに未現像のフィルムが7本あったからです。あと3本撮れば10本。10本あると何ができるかというと、10本あると現像ができるのです。

はい、意味不明ですね。フィルムは1本から現像できます。しかし、僕は今回自分で現像しようと思ったのです。つまりこの休日のミッションは「フィルムを自分で現像する」です。しかもカラーフィルムの現像です。これは非常に高難度です。おそらく今時日本でフィルムのカメラを使っている人は全体の約15%。自分でフィルムの現像をできるひとはそのうちのさらに5%程度でしょう。そしてその中でもカラーフィルムの現像をやる人は数%です。つまり要するに大変なことなのです。

あ、10本の説明ですね。カラー現像のための薬品は保存がきかないのでほぼ使い捨てなんですが、一回分の薬品で10本のフィルムを現像できるのです。1本だろうと10本だろうと薬品代が同じ。だったらあと3本撮った方が特じゃん! とそういうわけです。しかも使っているフィルムは1本100円のたたき売りフィルムなのでこんなイージーな撮影にも使えるというわけです。

モノクロの現像はこれまで数えてないくらいやってますが、カラーは初めてでした。ところがまあなんのことはなくて普通にできちゃいました。上の写真は全部昨日自分で現像したネガからスキャンした写真です。はい、じゃあ「デジカメでもなく、お店で現像を頼んだんでもなく、自宅の台所で現像した写真だよ」と言われて写真を見返してみると、どうですか?なかなか手の込んだ写真に見えませんか? あ、見えませんか。

では、残り7本からもいくつか載せておきます。

空飛ぶ自転車

空飛ぶ自転車

Olympus Pen-D3 | ZUIKO 32mm/F1.7 | Kodak GOLD 200 |

これはいつだっけなぁ。7本とかためとくと撮ってから現像するまでに時間がかかるので詳しいことを忘れちゃう反面、写真を新鮮に見れるから楽しいです。あ、これ山下埠頭の近くの路地です。ということは3ヶ月くらい前ですね。

何でもない、ある場所 2

何でもない、ある場所 2

Olympus Pen-D3 | ZUIKO 32mm/F1.7 | Kodak GOLD 200 |

これも同じフィルムだけど、同じ日じゃないし多分1ヶ月くらい前後してるんじゃないかな。よくわかりません。同じタイトルでもその場所の知名度が違うと意味も違いますね。

クロスプロセス-公園

クロスプロセス-公園

Canon EOS10QD | Kodak DYNA High Color 100 |

これはクロスプロセスです。クロスプロセスは普通の写真屋さんではやってくれません。専門の業者に頼むか、自分でやるしかありません。実は僕はクロスプロセスをやるために自家現像をしようと思ったのです。なのであとのフィルムは10本に合わせるためのついでです。クロスプロセスってなに?ってことを知りたい人はこちら