2014年になりました

あけましておめでとうございます。

結局いつのまにか2013年は終わり、いつものように新年がやってきたわけです。

新年のあいさつに何か気の利いたこと(今年の抱負みたいなの)でも書こうかとあれこれ悩んでいるうちに、ずいぶん経ってしまいました。

おみくじ
IMGP1545s
2014/01/02 熊本市
PENTAX K-3 | DA35mm/F2.8 Macro Limited

さて、2014年はどういう年になるのでしょうか。

ここ最近思うのは、ネオリベラリズム的な言説、つまり市場原理で全てを説明しようとする意見が多いことです。話し合いでも独裁者の命令でもなく市場価値がすべてを決める、とするのは一見わかりやすいし、民主主義的な平等のウソ臭さよりは理にかなっているように聞こえます。でも、例えウソだとしても、人の価値はみんな同じだという前提でなければ、住みやすい社会にはなりません。

ネオリベラリズムでは、市場価値の高さをいろんなことの理由づけにできるようになり、市場価値の高い人ほど人間としての存在価値が高い、というところに行きついてしまいます。例えば「イケメンである」「美人である」などの先天的な理由で人間の存在価値が決まってしまうこともありえます。「それは今までだってそうじゃない? 見た目なんて関係ないってのは建前で、みんな見た目で決めてるじゃん」と言われるかもしれませんが、それはその通りですが違います。どういうことかというと、これまでだって確かに見た目でいろんなことが決まっていたのですが、社会的にはそれは「よくないことだ」いう前提がありました。人の市場価値は人の存在価値の一部ではあってもイコールではありませんでした。市場原理に任せるというのは、その「本当は良くないんだけど」という前提を取り払ってしまい「美人の方が人間としての存在価値が高い。なぜなら市場価値が高いから」ということにしてしまう、ということです。

さらにやっかいなのは、市場価値というのは金額で示せるものですので、人の存在価値も金額という単位で数値化されてしまうということになります。数値化されるということは順序がつけられるということです。順序がついてしまうと競争になります。自由競争の中では「興味ないから参加しない」は圧倒的な不利になりますので、好むと好まざるとにかかわらず、人類全員参加の生存競争になってしまうわけです。今、僕らは、そういう世界に片足をつっこんでいます。

僕は、価値基準というのは様々でなんでもかんでも市場価値に換算しすべて「金額」という単位に一本化してしまうという世界は好みません。僕は会社経営者なので会社の売上や利益といった市場価値の指標を持っていますが、その数値が自分のやっている会社の価値だとは思っていません。また、僕は社員に給与を払っています。その金額は仕事の質や量に応じて対価として妥当と思われる額を決めていますが、その金額の高低はその社員の存在価値の指標だとは思っていません。そんなことはあたりまえのことなのですが、それがあたりまえでない社会が目の前に迫ってきています。

…というネオリベラリズムに対する批判を前提とした上で。

今年は消費税が増税されます。

自民党の中には、増税せずに市場を活性化させ自由競争に身を任せて経済成長することを目指す(つまり実質的にはネオリベラリズムを推奨する)一派と、増税して財源を確保し福祉を充実させて国の安定を図る(結局のところ社会民主主義とどう違うのかわからない)一派がいます。以前は上げ潮派と守旧派、あるいは小さな政府派と大きな政府派などと呼ばれていました。最近はそういう呼び方も聞かなくなりましたが、安倍政権は基本的には前者の政権のはずです。しかし、消費税増税はやるという。このハイブリッドな政策はとどのつまり「増税するけど自由競争してね。福祉やらないので自己責任ね」と言ってるわけで、これは全くデタラメな政策にしか見えません。僕はネオリベラリズムを支持しませんが「ネオリベで行くならネオリベで行けよ、なんで増税するんだよ」と言わざるをえません。

こんなデタラメさがまかりとおるくらいに誰も政治のことを考えていない日本の現状はかなりイタいと思います。

最後になりましたが、今年の抱負としては「ひとつずつ丁寧にやる」です。正直言って「ネオリベ批判なんて今さら凡庸だし、ブログに書くことじゃないよな」と思っていたのですが、もしかするとこういうことからちゃんと書いていかないといけないんじゃないか、俺も含めて誰もかれもがボンヤリと目の前のことをわかったような気になったままやり過ごしているんじゃないかと思ったのです。なので、情報過多なこの時代に「今さら凡庸なこと」をひとつずつ丁寧に咀嚼していく、そんな一年にしていきたいと思います。

では、今年もよろしくお願いします。

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