風張峠ヒルクラ2回目

前回のブログに書いたように、Mt.富士ヒルクライム出場に向けて暇を見つけれは練習しています。先々週に引き続き、先週末2度目の風張峠にでかけました。

前回は寝不足状態のままクロモリバイクに一眼レフ担いでのヒルクラという本気度の低いスタイルで走ったのですが、今回はきっちり今の限界値を測定しようと十分な睡眠を取り、フルカーボンの新車を持ち出し軽量装備で挑みました。

チャリはCorratecのR.T.CARBON 08。紹介するタイミングがなかったのでこのブログでは初公開。まだ200km程度しか走っていなくてポジションもちゃんと出せてないんですが、今のところ本番はこっちで走ろうと思っているので早く慣れなければなりません。ハンドルをしゃくって上げてるのはわざとですが、本番でどうするかは未定。ホイールは以前Raleigh CSTに履かせていたアルテハブの手組。標準装備のWH-RS10よりははるかに良いホイールなのでRaleigh CSTと交換しました。これも本番はどうするか未定。


ルートは前回と同じく武蔵五日市まで輪行、そこからの往復。檜原村役場から都民の森までのタイムを計測。目標タイムは1時間10分。前回は峠には行っていないので、今回はできれば行きたい。武蔵五日市からの帰りは輪行するか自走するかは体力と気分次第。輪行バッグや電車移動中に読むために持ってきた本などの余分な荷物は武蔵五日市駅のコインロッカーにあずけてできるだけ軽量装備にしました。持参品はあんパン×2、ドリンクボトル、ワイヤーロック、携帯工具、予備チューブ、タイヤ外しのヘラ、携帯ポンプ、携帯電話。今回はカメラは持たなかったため、写真はすべて携帯電話の内蔵カメラでの撮影です。

同じ列車に乗ったため、武蔵五日市到着は全く同じ時間。主義には反するのですが、前回の反省を生かしチャリは前輪のみを外す輪行バッグ(コクーン)に入れてきました。初めて使ったコクーンの印象としては、収納時はやはりかなり大きく運びづらい。慣れてないせいかたたむ手間もL-100と思ったほどには変わらない感じでした。ただディレイラーをぶつける可能性は間違いなく低いでしょう。置いていく荷物をロッカーに入れて早速出発。これも前回とほぼ同じ9時ちょっと前。

同じ時間なのに先週とは周りの状況がいろいろと違う。まず気温。先週より10度くらい高い。それから車やオートバイが多い。余談ですが、このブログではできるだけ単体で「バイク」という単語を使わないようにします。一般的にはバイク=自動二輪だと思いますが、ブログの内容的にバイク=チャリととらえる人もいると思います。紛らわしいので自動二輪はオートバイ、自転車はチャリと表記します。で、そのオートバイが多い。予想してはいたのですが、原因はおそらく奥多摩周遊道路のゲートのオープン時間。3月までは9時、4月からは8時。なので、実質的には1時間遅れて出発したようなものなのです。次回からは8時走行開始を目指さねば。

檜原村役場前まではウォーミングアップ。R.T.CarbonとCSTは材質だけでなくジオメトリも相当違うため、ポジションをいろいろ確認しながら走行。CSTが身長に対してやや大きめなフレームなのに対してR.T.Carbonはやや小さめ。これは意図してそうしたのですが、ヒルクラに関して言えばいわゆる「やまめポジション」的な乗り方をするのであれば大きめでアップライトなCSTの方があっているはず。教科書的に言えば、小さめのR.T.Carbonできちんと重心をコントロールするためには「らくだのコブ」をちゃんと作って乗らないと前加重になって上りにくいハズ。それを意識しつつも気を抜くと前加重になっている。なかなかむずかしい。しかもハンドルはやまめ的(あくまで我流ですが)な位置に上げてるので中途半端な気がする。

そんなことを考えながら走行していると、十里木交差点のちょっと手前で対向車線側の歩道に座っていた女性ローディーに呼び止められる。「急いでいるところ、すみません、ちょっと見てほしいんですけど」と。まぁまだTT区間じゃないしと思ってチャリを止めてみてみると、どうやらリアディレイラーがおかしいようだ。説明を聞く前から状況は代替把握。両輪外しの輪行で来て、組み立てて走ってみるとどうもおかしい、ということだ(どこかで聞いたことがある話だw)。回してみると、トップはちゃんと入る。ローはちょっとずれてるのでこれを調整。ちょっと良くなったけど中間付近がおかしい。時々トップ側にずり落ちる。多分テンションの問題だろうなーと思ってある程度試して見るが改善されない。自分のチャリならともかく、これ以上いじってDURA ACEのディレイラーを壊すのも問題なので「これはお店で見てもらった方がいいですね」と言って作業は中断。ここまで来てるのに上れなくて残念ですねー。やはり輪行するならメンテナンスの知識は必要なんだなー。としみじみ。俺ももっと勉強せねば。

そんなこんなで檜原村役場に到着。ヒルクライムスタート。

前回は登るのに必死でサイクルコンピュータの値を良く見ていなかったが、今回は表示項目をカスタマイズしていろいろと見ながら走行。まずわかったのは、標識の「○×km」がかなりいい加減であるということ。「都民の森13km」の標識から「都民の森12km」の標識まで2.5kmくらいあるよ~。あと、前回も気になった4kmから3kmまでも実際かなりあった。そういうわけでペース配分には標識は使えない。

今日はオートバイが多い。非常に多い。

さすがに2度目なので、がんばりどころをなんとなく体が覚えている。「ここのカーブを曲がったら下り」のような情報を持っているかどうかだけでかなり違う。「都民の森まで12km」の上川乗交差点までは前回と同じくアウターのみで走行。交差点の先の登りでインナーに入れる。この時点では前回よりはいいペースだが圧倒的ではない(1分以内)。やがて前回ディレイラー調整のために停車した場所を通過。あたりまえだが今回のディレイラーは絶好調。ここで前回との時間差は一気に開く。

登りで前方に黄色いクロスバイカーを発見。軽く追い抜いたがどう見ても70才近い高齢。スゲー。

10%近い勾配が出始めると、こまめにシフトチェンジをしたくなる。ここでSTIが非常に便利だということを実感。前回はWレバーで来たので(しかもディレイラー故障)同じギアで頑張る場面が多かったが、今回はちまちまとギアを変えていく。これでかなり足の疲れが軽減されたような。また、座り疲れてるのでときどきダンシングしてみる。

途中でストレッチ休憩している赤い年配ローディと目が合ったので、軽く会釈。この方も60才近いのではなかろうか。がんばってるなぁ。

そのうちに料金所に到着。前回はここで5分休憩したが今回はそのままスルー。52分で料金所通過。前回はここを1時間11分、休憩抜きで計算しても1時間1分で通過しているので今回は非常に速くなっている。

あとは2.5kmほどの登り。景色は最高だが遥か上方に行く先の道が見えてしまうので精神的には一番つらい。必死に登っていると「ごくろうさん!」と声をかけられた。振り向こうとした瞬間に颯爽と追い抜かれた。は、速い!!なんとこの人はさっき休憩中だった年配ローディだ。さすが赤いだけはある。必死に追いつこうとしたが無理だった。200mほど後ろをついていく。

そんなこんなで都民の森到着。タイムは、1時間06分04秒。前回より19分短縮。目標達成!!

オートバイ、チャリ以外にも登山客もいて都民の森は先週よりも賑わっていた。先週はとても寒かったのに、今日はどちらかというと暑い。売店でソフトクリームを購入し休憩。先ほどの年配ローディに挨拶。八王子の方で、この辺は近いのでよく来るらしいが、やはりオートバイが多いのでいつも峠にはいかずここから引き返すそうだ。ほかにも先週見かけた人もちらほら。


今回はGARMINの設定で標高や勾配なども表示させてきたが、意外に10%区間が多いことに気づいた。これは富士スバルラインとはかなり違うのではないかと思う。ちなみに都民の森の標高はこいつによると1038m。実際は1000mジャストという噂。やはりGARMINの表示はアバウトなのかなぁ。

休憩後、話の種にと風張峠まで登ってみる。ヒルクライマーが「風張峠に行く」と言うとたいてい「都民の森」のことを指すらしい、という噂を聞いていたので、風張峠というのはすぐ近くなのだろうと思っていたが、意外に遠い。都民の森から距離的には2.5km、高低差は146m。なんだかんだで登るんだなぁ。噂通りこっち側はオートバイがかなり多い。数馬側の2倍~3倍くらい走っているのではないだろうか。15分22秒で到着。


別に何もないところなので、写真を撮ったらそそくさと折り返してダウンヒル。役場まで48分。下りは苦手だなぁ。役場の喫茶店(年中無休)でカレーとコーヒー。

武蔵五日市駅でロッカーから荷物を出し、やっぱこれもって走るのは嫌だなぁ、ということで輪行で帰宅。

では、恒例のデータ解析。TT区間のみ。

まずは高度。高度/距離はいつ計っても同じはずですが、横軸を時間にしてるので次回以降なんか変化がわかるかなぁと。

速度です。前回と比較しても傾向はあまりかわらない。最高速度が上がっているので下りで稼いでいるってことですね。

スプリット。おもしろいことに第1区間(役場~上川乗交差点)と第3区間(料金所~都民の森)は1分以内でしかかわらない。このレベルは信号や交通状況に左右されるので、誤差程度でしょう。大きく変わったのは第2区間(上川乗交差点~料金所)。ここが8分(休憩時間を含めると18分)も短縮されています。まぁ料金所での休憩をどっちの時間に入れるかの問題もありますが、とにかく今回はこの第2区間での短縮が大きかったわけです。この区間はインナーに入れてすぐで、傾斜がころころかわるので今回は頻繁にシフトチェンジしていました。前回はそんなにギアは変えてなかったと思います。登り下りの切り替えはともかく、少なくとも傾斜角によってこまめに変えるようなことはしませんでした。これは主にWレバーが原因でしょう。やはりこまめなシフトチェンジはタイムに影響する、ってことで。

ケイデンス。 これも先ほどの考察を裏付ける結果になっています。前回はかなりデコボコしていましたが、今回は(勾配10%の踏めない坂を除いては)だいたい80rpmあたりに揃っています。やはりSTIはヒルクラには必須でしょうか。

最後に心拍数。前回は中盤にピークがきていますが、今回は終盤にピークが来ています。前回の中盤ピークはこれもケイデンスの乱れと関係しているでしょう。前回の終盤が低いのは単に休憩を入れているからだと思われます。

ところで、心拍数については気になる点が。前回にしても今回にしてもかなりの間90%~93%あたりをキープしています。場合によっては100%です。しかしそもそもそんなにトレーニングを積んでいるわけでもないのにこんな心拍数を維持できるのはちょっと変な気がします。LSDは結構やってるので基礎的な部分ではチャリの体になっているだろうとは思うんですが、心拍数を上げるトレーニングは全くやってきませんでしたのでちょっと驚きです。逆に言うと、すぐに心拍数が上がってしまうので80%や85%では坂を登れません。これはどういうことなんでしょう?

一つの仮説として、最大心拍数が違うのではないか、という考えが浮かびました。実測ではなく「220-年齢」を近似値としてやってるのが問題なのではないか、と。そうなのかどうかはわかりませんが、ちょっと様子を見てみることにします。

で、今後の改善ポイントを考えてみます。まず、ケイデンス80が維持できないのは、勾配がきついと27Tでも踏めないという問題があるためなんですが、これが目下の課題かな、と。特に最終区間では「クロモリとフルカーボンで差が出ないのはどういうことよ?」という気もしますので、7%~10%の坂対策が必要かなと。それから一時的な下りや平坦な場所で休んでしまいうまく稼げていないのも気になります。あとはダンシングが綺麗に加速できてないかな。

ただ、富士対策という意味では7%以上の練習は必要ないし、ダンシングも多分必要ない、下りもない、ということを考えると、まぁ今のままの特性を維持しつつ練習してもいいのかもしれません。根拠はないですが、檜原村役場~都民の森で1時間を切れば富士で1時間30分を切れるような気がしてるので、最終的にはそこを目指したいなぁ。

これから仕事が本格的に忙しくなるので、来週は行けても負荷の高くないコースかな。CR走りながらポジション出しだなー。

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