8月下旬に実家の熊本に帰ってきました。
で、実家でホコリをカブっていたコニカビッグミニBM-201があったのでフィルムを入れて撮ってみたところなんとか撮れるようなので東京に戻る際に連れて来ました。
このビッグミニ、アラーキーやHIROMIXが使っていたことで有名で、コンパクトなわりに良く写ると当時評判でした。しかもそんなに高くない。
基本スペックはこんな感じです。
・レンズは35mm/F3.5
・ピントはAFのみ。
・露出はプログラムオートのみ。
・露出補正は1.5段きざみの±1.5段。ポジはムリってことですね。
・ISO感度はDXコードによる自動設定のみ。
・巻き上げはオート。結構盛大な音がします。
・フラッシュはAUTO、オン(通常発光または日中シンクロとして動作)、オフの3択。
・露出補正とフラッシュモードは機能が併用されているためフラッシュ+露出補正は不可。
とりあえずフィルムを詰めて実家のまわりや阿蘇の山中、帰りの新幹線の窓の外などをパチパチと撮ってみました。なんとなく「ビッグミニは日付表示させとくもの」というイメージがあったので、日付入れっぱなしです。
まず戸惑ったのはピント。中央で合わせるのでどこに合っているかわかるはずなんですが、近接撮影時に合っているのか近すぎて合っていないのかがよくわからないのです。一応ファインダー内で点滅して警告が出てるのですが、屋外ではそんなものほとんど見えず。結局最初のフィルムはピンボケ量産でした。
なんとか許せる範囲でピントが合ったのがこれです↓。
| KONICA BIG MINI BM-201 | FUJIFILM X-TRA 400 |
後日近接撮影にも慣れてきて↓
逆光に関してはあまり得意ではなさそうです。
まず、かなりフレアが出ます。フードが付けられないのでがんばってハレ切りするしかありません。
それから、逆光では露出がアンダーになります。いわゆる逆光補正は自動的に行なわれていないようです。そこで逆光時には露出補正+1.5にするのですが、これでも足りない。しかも露出補正と日中シンクロは併用できない。これは「うーむ」という感じです。DXコードを改造して常時オーバー気味にしておくという対策しか思いつきません。
逆光失敗作はあえて上げませんが、ハレ切りすればこのとおり↓
| KONICA BIG MINI BM-201 | FUJIFILM X-TRA 400 |
あと、原因が不明ですが、無限遠がちゃんと出てない写真がけっこうあって、AFロックしてないつもりがしていたのか、それともAFに問題があるのかよくわかりません。
これ↓は窓越しに撮った一枚ですが、4枚撮ってピントが合ってたのはこれだけ。
| KONICA BIG MINI BM-201 | FUJIFILM X-TRA 400 |
35mmという画角については結構気に入ってきました。これまでスナップには28mmを使っていて春頃から一眼レフで35mmでの練習をはじめたのですが、最近やっと慣れてきました。なのでビッグミニが35mmというのはちょうど良かったわけです。
ただ、街中スナップの際には、28mmの距離感で撮影してしまうと人(もちろん知らない人です)が大きく写りすぎてしまって顔が判別できる写真が多くなる、という問題があります。良いと思った写真でも顔がはっきり写ってるとブログなんかには上げづらいですからね…。
| KONICA BIG MINI BM-201 | FUJIFILM X-TRA 400 |
ビッグミニの操作性はお世事にも良いとは言えません。モードボタンが押しにくいのが最大の問題で、逆光の際に頻繁に露出補正が必要にもかかわらず、指ではなかなか押せなくて苦労します。ペンを常備しておくべきですね。それからレリーズボタンも深くて押しづらいです。何度も押しそびれてタイミングを逃しました。
| KONICA BIG MINI BM-201 | KODAK PORTRA 400NC |
あと、先ほど書いた「無限遠が出ない」の逆ですが、人物が前にいるのにピントが後ろに合ってる写真も多くありました。撮影時にはどこに合ってるのかわからないんですね。いっそのこと無限遠、5m、接写の3段階MFにでもしてくれた方がスナップには使いやすいんですが。
| KONICA BIG MINI BM-201 | KODAK PORTRA 400NC |
そういうわけで、ビッグミニ、今のところ4本撮って5本目を入れているところです。MF一眼レフに慣れすぎているため「全部おまかせ」がかえって不便に感じるのですが、もうしばらく使ってみます。