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僕の写真遍歴

昨日のブログで「写真はデジカメじゃなくてフィルムで撮ろう!」と呼びかけました。おそらく多くの人は「そんなのどっちでもいいじゃん」と思ってることでしょう。
でもどっちでもいいと思ってるなら、だまされたと思ってフィルムで撮ってみてください。初めてでも久しぶりでも。デジタルとフィルムでは、どっちがきれいか、という問題よりももっと大きな違いがあることにきっと気づくでしょう。今しかできないことを今やりませんか?
・・・で、その話は前回長々としてしまったので、もうくり返すのはやめましょう。

山手通り
2009/01/24 渋谷区
PENTAX SuperA | smc-M50/1.7 | FUJIFILM Superia X-TRA 400

今回は、というか今回からは数回に分けて「シリーズ – 僕の写真遍歴」みたいな連載を書きたいと思います。というのも、昨日のブログを書いている最中に「そういえば最初に写真撮ったのはいつだっけ?」とかそういうことが気になって、当時のことをいろいろ思い出してきたからです。それによって写真の面白さとか重要さとか、そういうものを再発見できればいいなと思います。
そもそも、僕は自分の子供の頃のことを人に話すことはほとんどないので、これはかなりレアな個人情報流出になるかも。
なお、毎回写真を載せていきますが、これは単に文書だけだとつまらないからという理由で、本文の内容と写真はほとんど関係ありません。その頃に撮った写真、とかはおそらく出てきません。なぜならそういう写真は多分手元にないからです。見つかったらアップします。当時使ってたカメラはこんな感じ、とかイラストで紹介できればなぁと思います。
では、このページは「僕の写真遍歴」トップページとします。次回から連載開始です。
僕の写真遍歴1 – 幼少時代
僕の写真遍歴2 – 中学時代
僕の写真遍歴3 – 高校時代
僕の写真遍歴4 – 大学時代
僕の写真遍歴5 – 仕事として撮るということ
僕の写真遍歴6 – 散歩と電柱
僕の写真遍歴7 – 冬の時代
僕の写真遍歴8 – はじめてのデジカメ
僕の写真遍歴9 – デジタルの時代
僕の写真遍歴10 – 現在

あと数年だけでも、写真はフィルムで撮りませんか?

ここ半年ほど、あえてデジカメばかり使っていました。

その結果、5ヶ月間でフィルムを1本も現像していないという状態だったのですが、さすがに禁断症状がでてきて年明けからフィルムばかり使ってます。

あえて言いますが、やっぱフィルムがいいです。

新宿スナップ
2009/01/12 新宿
PENTAX SuperA | smc-M50/1.7 | DNP CENTURIA 200

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秋になりました

今年も4分の3が終了しました。

ザ・コン

SMENA-2

PETNAX SuperA | SMC-A28mm/F2.8 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 200

9月の中頃、久しぶりにアキバに行きました。以前とはかなり変わっていて「あの店がなくなっている、あの店も・・・そしてこのビルは何??」とかなり浦島太郎のような状態でした。写真は先日閉店したLAOX ザ・コンピュータ館とその周辺です。

無題

SMENA-2

PETNAX SuperA | SMC-A28mm/F2.8 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 200

いつのまにか夏の光ではなくなっていました。角度とか。

世界の終わり・・・のような

SMENA-2

PETNAX SuperA | SMC-A28mm/F2.8 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 200

梅雨明けが遅かったせいか、暑いのに短い夏でした。

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新宿へ行ってきました!?

いや、新宿区民なので行って来ましたも何もないんですが・・・。

今日もいつものように写真をアップするわけですが、写っているものは何の変哲もないものであることをあらかじめお断りしています。今日の主役は写っている被写体でも、行った場所でもありません。撮影しているカメラです。
まず最初にカメラの紹介です。

昨日借りたばかりのSMENA-2です。「私スメナ持ってるよ!」と以前から聞いていたのでてっきりスメハチ(SMENA-8M)だろうと思っていたら、なんと出てきたのはSMENA-2。これは巻き取る側にもパトロネを用意しないといけない旧来型スメナで、フィルム交換のためにハサミとセロテープを常備しないといけないという面倒なシロモノです。ちなみに今どき(と言っても95年に製造終了らしいですが)のスメハチならそんなことはしなくていいんですが、1950年代製造の二代目スメナですから仕方ありません。しかもソビエト連邦製です。今の若い人は知らないでしょ?ソ連。

SMENA-2

SMENA-2

撮影はRICOH GX8

スメナシリーズはボディがプラスチックで安っぽいのですが、このチープさ加減が魅力でここ数年は人気のようです。しかしレンズはT-22という二眼レフでも使われてる本格派。おそらく当時のソ連ではコンパクトカメラのために別の安価なレンズを開発する方がかえってコストがかかったのではないかと推測されます。

スメナシリーズでもっとも微妙なデザインなのはSMENA-8Mだと思います。これはチープという響きから想像するデザインのさらに下を行く、やる気をなくさせるデザインです。それに比べると初期のスメナはまだクラシック感がある分良いですね。

レンズはT-22

レンズはT-22

撮影はRICOH GX8

ところでSMENAとは英語表記で、実際にはキリル文字で下の写真のように書きます。ときどきCMEHAとかCMENAと書いているサイトがありますが、それはウソです。Cに似ているのがS、Hに似てるのがNのキリル文字版であって、たまたま似てはいるものの決してCMEHAではありません。なのでSMENAと書くかキリル文字で入力するのが正解です。僕はときどきCMEHAと書いているサイトを見ては「じゃあお前はΖガンダムをZガンダムと書くのかよ!」とツッコミたくなります。いや多分書くんでしょうけどね。

CMEHAではありません

CMEHAではありません

撮影はRICOH GX8

では、ヨタ話ならぬヲタ話はこの辺にして、実写スタートです。

今日はあまり遠出する気はないので近場を散歩がてら撮影してみます。まず今日は天気があまりよくありません。T-??系レンズは絞って使うのが定石らしいので、自宅のフィルムストックから残り少ないKONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400 を2本持ち出しました。あとビニールテープの切れ端を2本と携帯用ハサミも持っていきます。

外に出て露出計ではかるとLV12。僕は大抵LV値(ISO100のEV値)を見ます。なぜかというとOLYMPUS PEN-D3の露出計がそうなっているからです。絶対的な明るさの指標として、「あ、今日はLVいくつだな」と勘でわかるのが理想だと思います。で、LV12なので「1/60秒でF11」を今日の基準値にしました。「いやLV12でISO400なら1/60秒F16か1/125秒F11だろ」とツッコむ人がいてくれるとうれしいんですが、僕はこういう謎なカメラを使う場合は大抵1段オーバーで撮ります。ネガフィルムのラチチュードがプラス側に広いからです。そして例えばシャッター速度を上げたいときには絞りを変えずにシャッター速度だけ1段速くします。「1段分は余裕がある」と思えば撮影が非常に楽になります。

まず、最初の1枚です。

近所の自販機

近所の自販機

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

これは特筆すべき点が何もない、ほんとになんでもない写真です。単に「初めてスメナで撮った」というそれだけの写真です。Asahiの文字にピントを合わせたつもりですが、よく見ると後ろの木にピントが来ています。これが目測の間違いなのかレンズがおかしいのかはわかりませんが、多分前者でしょう。

この写真を撮ったあと、フィルムを巻いたのですがいくら巻いても止まらず、一瞬うろたえました。一枚分巻いたら止まるのかと思っていたのですが、止まらずにいつまでも巻けるのです。爪が波フォーレーション(フィルムの穴ボコ)に引っかからずに空回りしているようです。構造上巻けていないことは無いはずですが、どこまで巻けばいいかわからない。これは困った。・・・と思いましたが、パフォーレーションを通るときのクリック感があるので、その後は9クリック回して撮影(のち念のため10クリックにしました)する、という作戦で乗り切ることにしました。

次は非常に薄いスプレーで落書きされた電柱です。

控えめなラクガキ

控えめなラクガキ

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

ぱっと見「分」と書いてあるように見えるのですが、実際には「バカ」と書いてあるのだと思います。作者の意図はわかりません。ちなみにバカと自転車のおじさんには何の関係もありません。この写真は手前の木と電柱にピントを合わせ、後ろがどれだけボケるかを見るために撮影したものです。おじさんが程よくボケているのがわかります。人をボカすのは写真表現としてよりも肖像権の問題を回避するために重要なのです。ブログにアップして「俺の写真を勝手に載せるな」と訴えられたらたまったものではありません。絞って撮るカメラではボカすのが難しいので、こうやってボカす訓練を怠らないようにしたいものです。

次は階段の壁面です。

壁

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

幅1.5メートルほどの階段で、壁を撮影しているのですが、SMENA-2のレンズの最短は1.3m。つまりこれがギリギリです。F11まで絞っているので特に問題はないようです。

つづいて地面の撮影です。

雑草って野性?

雑草って野性?

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

今度は1m程度まで近づいてみます。これでもなんとかピントが来ています。この明るさだとこれが限界でしょう。ところで、街中でこういう写真を撮っていると不審者と間違われる可能性がありますので十分気をつけましょう。

次は再び自販機です。

これもまた自販機

これもまた自販機

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

一応目論見としては、「横切るおじさんはピントが外れてボケてる上に動いていてブレてるので顔はわからない」つもりだったのですが、これはアウトですね。ごめんなさい。あとこの写真どこにもピントが来てません。木の向こうくらいに合ってるのかな?

またまた近距離撮影です。

花

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

花は良いです。何が良いって、撮影していて睨まれたり不審がられたりすることがほぼありません。これは場所が暗かったため1段オーバーではなく適性露出になっています。そのため色のノリが若干良いです。やはり適性露出が一番です。

この辺で一本目が終わりです。6枚しか撮れないカメラではありません。載せてないだけです。このフィルムを早速現像に出すことにしました。開けてみるとパフォーレーションがボロボロでした。「やはりこのカメラはフィルム送りに問題があるな」というのが1本撮った時点での結論です。あとは現像上がりを見てみれば他の部分もちゃんと動作してるかどうかがわかるかなと。忘れずにDPEで「パトロネは返してください」と告げ、待ってる間に食事。

食事中(正確には待ってる間)にSMENA-2の裏蓋を開け、二本目のフィルムを装填してフィルムを巻いたり戻したりしていて気づいたのが、裏蓋についているフィルムを押さえる板(何って名称だっけ?)のテンションが低く、きちんとフィルムを押さえていないのがフィルム送り時に止まらない原因であることが判明。ちょっと引っ張ってみると、ちょうどよい圧力を与えることに成功。これでフィルム送りの問題は解決です。

一本目の現像を受け取り、露出が適正っぽいことを確認。絞りもシャッター速度も(1/60秒F11前後に関しては・・・ですが)正常のようなので、フィルム送りが直った今は無敵です。DPEのおにいさんが「パトロネはこちらに入ってます」と言おうとして「パフォーレーションはこちらに・・」と言いかけた時には笑いをこらえるのに必死でした。きっと店内で「これパフォーレーションボロボロだよ!」という話題で盛り上がった直後だったのではないかと想像しました。

では2本目。今後は遠景を撮ってみました。

新宿

新宿

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

遠くのビルにピントが合って手前のおじさんと女性はボケる予定でしたが、パンフォーカスに近い写真になってしまいました。ピントリングは無限遠です。色が淡いのは露出がオーバー気味だからです。

このあと延々ビルの写真がつづくのでその辺は省略して、最後の写真です。

モノアイ

モノアイ

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

スキャン後の処理の関係かちょっと暗部がつぶれてしまいましたが、ネガ上ではおそらく今日の撮影で一番画質のいい写真です。色も階調も美しく出ています。機会があればスキャンし直して見ます。

・・・というわけで試写は終わりました。スキャンしてみると思ったよりもさらにオーバー気味なようなので、もしかするとシャッター速度が表記よりも遅いかもしれません。ということは、適正値で撮影するとちゃんと(!?)1段オーバーで撮れるかもしれません。

レンズの描写はなかなか良いんじゃないでしょうか。アップしている写真では目立ちませんが、周辺光量落ちがあります。これは今の時代にはむしろプラス要素でしょう。写真っぽい写真が撮れます。クロスプロセスなんかをやると楽しいかもしれません。

大きさとしてもSuperAなどの小型一眼レフよりも一回り小さく、持ち運びにもちょうどよいと感じました。SMENA-2、お散歩カメラとしてはかなり良いと思いました。

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青島 – 九州編ファイナル

ずいぶん間が空いてしまいましたが、最後のフィルムをやっと現像したので4月の九州帰省旅行報告のラストです。

まずは4月25日の日記を見てください。この「とりあえず一枚」の正体は後日説明ということにしていましたが、その正体を明かす時がきました。

平和台公園から一旦市街地に戻って現像したネガを受け取ったあと、今後の予定について考えていました。飛行機の出発まで3時間。ここから空港まで30分。結構時間がある。時間があるから平和台公演を覗いてきたんですがそれでもまだ時間がある。当初は「雨だから空港の喫茶店で本でも読んでるか・・・」と思っていたんだけれど、今や快晴。せっかくの天気がもったいないと思いつつも、遠出するほどの時間もない。立ち止まるのももったいないのでとりあえずボンベルタのコインロッカーに預けていた荷物を回収し空港へ向かいました。そして空港行きのバスの中で時間の計算。もし時間があるのならば行きたいところがある。青島。街から青島に行く途中に空港があるので方向的には悪くない。空港で再びコインロッカーに荷物をあずけ、カメラと財布以外はなにも持たない状態で青島に行く、これがバスの中で考えた計画。僕はたいていこのように宿泊用の重い荷物はちょっとした時でもコインロッカーにあずけ身軽になって行動します。楽に歩けるしカメラを持つにもいい。

空港についてインフォメーションで日南海岸方面のバスの時刻表を見せてもらうと意外に青島行きのバスは本数が少ない。行きは15分後にちょうど出るが帰りがとんぼ返りに近く、しかも帰ってからはずいぶん時間がある。これでは良くない。しかしこれは空港にくるバスが少ないだけですぐそこの通り沿いのバス停なら本数が多いハズ、とこれまた中途半端な土地勘があるため受付のお姉さんに食い下がって質問してみる。しかしお姉さんはさっぱりわからないという。熊本出身の東京都民よりはこの辺しってるだろーが、と思いつつ20年前の記憶を便りに「青島→宮交シティのバスはそんなに少なくないハズ」と判断し強行。空港発青島行きのバスに乗りました。

青島、あるいはリゾートの記憶

青島、あるいはリゾートの記憶

RICOH Caplio GX8 | ISO100

到着してすぐに帰りのバスの時刻を確認。なんと一時間以上青島にいる時間があるではないですか。帰りもちょうどピッタリ良い時間です。やはり旅は情報と土地勘。あとは帰りのバスのどこで下りれば空港に近いのかわからないという問題があるのですが、これも停留所の名前が分からないものの場所は分かっているので目押しで大丈夫なハズです。では青島の解説。

宮崎というのはその昔は新婚旅行のメッカでした。まだハワイに行くのが夢のまた夢だった時代のことです。その新婚旅行の中心地がここ青島です。僕がまだ小学生だったころは建物もピカピカで賑やかなところでしたが、今では見る影もありません。

青島、あるいは江ノ島に似た島

青島、あるいは江ノ島に似た島

RICOH Caplio GX8 | ISO100

青島は歩いて渡れる島で、干潮ならばそのまま、潮が満ちても橋を通って渡れます。ときどき江ノ島のパチモンと言われることがありますが、江ノ島が青島のパチモンであるということをここで強調しておかなくてはなりません。

鬼の洗濯板

鬼の洗濯板

RICOH Caplio GX8 | ISO100

この青島の名物が荒波によってつくられた不思議な階段状の磯「鬼の洗濯板」です。

これも鬼の洗濯板

これも鬼の洗濯板

RICOH Caplio GX8 | ISO100
みたび鬼の洗濯板

みたび鬼の洗濯板

PENTAX SuperA | SMC M20mm/F4 | KONICA CENTURIA SUPER 400

ちょっと写真では岩のスケール感がわからないのでラクガキを。

人がいるとしたら・・・

人がいるとしたら・・・

レタッチ

だいたいこんな感じです。

洗濯板の表面

洗濯板の表面

PENTAX SuperA | SMC M40-80mm/F 2.8-4 | KONICA CENTURIA SUPER 400
鬼の水虫

鬼の水虫

PENTAX SuperA | SMC M40-80mm/F 2.8-4 | KONICA CENTURIA SUPER 400

鬼の洗濯板には不思議なオブジェのような岩が無数にあり、被写体には困りません。フィルムの本数に困ります。

訪問者

訪問者

PENTAX SuperA | SMC M20mm/F4 | KONICA CENTURIA SUPER 400
日南海岸と洗濯板

日南海岸と洗濯板

PENTAX LX | SMC M40mm/F2.8 | KODAK Tri-X
自画像2007

自画像2007

PENTAX LX | SMC M40mm/F2.8 | KODAK Tri-X

青島には神社があり、そこの売店で本を買いました。

天皇家の“ふるさと”日向をゆく (新潮文庫)

神道の法事、平和台公園の「八紘一宇」、青島神宮。たまたま訪れたこれらは宮崎に神が降り立ったとされる神話で一本につながります。宮崎は日向神話の国なのです。ちなみにこの本には平和台公園の平和の塔への批判的な奇術がありました。

青島神宮

青島神宮

PENTAX LX | SMC M40mm/F2.8 | KODAK Tri-X

さて、ここからは突然ですが廃墟系です。先ほど書いたようにここはかつて新興旅行のメッカでした。その後も宮崎は観光資源だけで成り立ってきたといっても過言ではありません。新婚旅行がハワイに取られると今後はゴルフ場誘致(フェニックス)、現代的リゾート(シーガイア)と次々と観光客を呼び込むための投資が続けられます。そんなにうまくいくもんですか。一度夢を見た人はまた夢を見たくなるんですね。そんなこんなで今の宮崎はボロボロになり、お笑いタレントが建て直しを計っているのはみなさんがご存じの通り。有名人が知事になればおみやげが売れると、これもまた観光頼みの宮崎県民風土が変わっていないわけです。

で、過去のリゾートホテルは今はこうなっています。

かつてリゾートホテルだった何か

かつてリゾートホテルだった何か

PENTAX SuperA | SMC M20mm/F4 | KONICA CENTURIA SUPER 400
鬼のハーモニカ

鬼のハーモニカ

PENTAX LX | SMC M40mm/F2.8 | KODAK Tri-X

廃墟ホテルは日本中いろんなところで見かけますが、これはまた巨大です。街一つが腐海に沈んだ感じです。

あぶないので入ってはいけません

あぶないので入ってはいけません

PENTAX SuperA | SMC M20mm/F4 | KONICA CENTURIA SUPER 400

というわけで日も傾きはじめたところで、青島ういろうを買ってバスに乗り込みました。青島ういろうは名古屋ういろうよりおいしいです。ぜひ一度食べてみてください。あとそのまんま東のお菓子とかも買って帰りましたが写真残ってないな~。ま、いいか。

さよなら

さよなら

PENTAX SuperA | SMC M40-80mm/F 2.8-4 | KONICA CENTURIA SUPER 400

4日間の九州滞在でしたが、非常に濃い旅でした。外山恒一の熊本市議選、いとこやおじさんたちとの約20年ぶりの再会、ひさびさの宮崎市内、平和の塔、青島。写真は合計カラー4本モノクロ5本デジタル125枚。枚数撮らない僕のわりにはたくさん撮った方だと思います。一つ失敗したな、と思ったのがフィルム。今回ISO400フィルム中心だったのですが、九州の太陽光を甘く見てました。東京だと晴天でもISO400でなんとか撮れるんですが九州では無理がありました。明るさが2段くらい違いました。九州の晴天はISO100で。これが教訓。

あとなんか書き忘れたことがあるような気もするけど、何しろあれから3ヶ月も経ってしまったのでもはや日記ではないわけで、忘れたことは忘れるしかないですね。最後にこれまでのリンクを張っておきます。

九州編0
九州編1
九州編2
九州編3
九州編4
九州編5

橋の下

いつも人が写っていない写真ばかりなので、たまにはこういうのも載せときます。

最近はときどき釣りに行くのです。子供の頃はよく釣りにでかけたものですが、高校に入った頃からほとんど行かなくなりました。ところが今年の2月にわけあって釣りにいくことになり、それが約20年ぶりくらいでした。(あれ? 20年ぶりって計算おかしくね? いやおかしくないです。高校生からもう20年なんです)

昨夜未明

昨夜未明

PENTAX SuperA | MC FLEKTOGON 35mm/F2.4 | FUJIFILM Venus 800

最近は気温があがってきたので夜釣りでも寒くありません。

チャーシュー麺

チャーシュー麺

PENTAX SuperA | MC FLEKTOGON 35mm/F2.4 | FUJIFILM Venus 800

毎回10人くらいで出かけるので、釣り場探しが大変です。しかも大半が初心者です。わけのわからない掛け声をかけながら必死に投げています。

敗北者

敗北者

PENTAX SuperA | MC FLEKTOGON 35mm/F2.4 | FUJIFILM Venus 800

魚もときどきつれますが、地球が釣れることもよくあります。地球は強敵です。

過去の栄光

過去の栄光

PENTAX SuperA | MC FLEKTOGON 35mm/F2.4 | FUJIFILM Venus 800

釣りは才能や努力以外にも運に大きく左右されます。運で釣る人は浮き沈みが激しいのです。

じっと時を待つ

じっと時を待つ

PENTAX SuperA | MC FLEKTOGON 35mm/F2.4 | FUJIFILM Venus 800

そういうわけで、東京近辺の釣り場に詳しい人は情報待ってます。

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リンクの貼り直し – 九州編3

今考えると、今回九州に行ったもっとも大きな目的は、リンクの貼り直し作業だったと思います。

いまはおやすみ

いまはおやすみ

RICOH Caplio GX8 | ISO100
庭(左右逆にスキャンしちまったorz)

庭

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

そもそも僕は親戚とはずいぶん疎遠になっていて、祖母の葬儀にもその前の祖父の葬儀にも出席しませんでした。にもかかわらず今回仕事を休んでどうしても法事に出席したかった理由があります。それは、ここで会わなければ一生会わないだろう人が何人もいるからです。

遊び部屋・・だった所

遊び部屋・・だった所

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
従七位に叙する

従七位に叙する

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

子供のころは叔父さんや従兄弟にもちょくちょく会っていましたが、そういう人たちともう20年近く会っていませんでした。にもかかわらず、その間も「いつかまた会うんだろう」と漠然と思っていました。

柏手は音を立てずに

柏手は音を立てずに

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
終わりです

終わりです

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

しかし、祖母が亡くなったことで状況は変わりました。従兄弟たちとの共通の居場所はここで消滅し、今後偶然会う機会はなくなるんだなと感じました。だからどうしても行く必要がありました。このままだと一生会わないかもしれないけど、ここで会っておけばいつでもまた会えるだろうと。つまりそれは、これまで祖父や祖母を経由して間接的に接続していた人たちとの直リンクへの貼り直し作業、なのです。

脇元中尉の水筒

脇元中尉の水筒

PENTAX LX | M35mm/F2 | Kodak Tri-X

・・・というわけで、18年ぶりの従兄弟とか25年ぶりの叔父さんとかに会ったわけですが、やはり時間の流れというのは恐ろしいものです。最後に会ったときには小学生だった従兄弟が奥さんと子供を連れて来ていたり、一番年上の叔父さんが記憶の中の人とはほぼ別人のおじいさんになっていたり。そこはタイムマシンで突然未来に飛んできたかのような不思議な空間でした。周りの田園風景を見る限りでは時間が止まっているようにしか思えないのでなおさらでした。

九州行ってきました-宮崎・清武川編

清武川は子供のころによく遊んだ川です。

小学校の高学年と中学生のころは夏休みと冬休みはほぼ宮崎で過ごしていました。高校生になるとそこまで長居はしませんでしたがそれでも宮崎にはちょくちょく行っていました。しかし、大学に入って以降はほとんど行くことはなく、仕事で行く際にも宮崎市内だけで祖母の家に行くことはありませんでした。なので今回は「子供のころ遊んでいた場所に行ってみたい」という思いがあり、家の掃除を済ませたあとのちょっと時間に清武川近辺を散歩してみました。

僕の行く道

僕の行く道

RICOH Caplio GX8 | ISO100
田んぼ、ときどき香水

田んぼ、ときどき香水

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
そこに木があるから

そこに木があるから

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

祖母の家から歩いて10分ほどで清武川の中~下流に出ます。ここから30分も歩くと汽水域、一時間歩くと河口に出ます。この辺りは子供のころとほとんど変わっていません。はるか遠景にかすかに宮崎大学とその周辺の街があらわれたのが唯一の違いです。

この橋は

この橋は

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400
希望の河

希望の河

RICOH Caplio GX8 | ISO100 | トリミング
あ、レンズレンズ

あ、レンズレンズ

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

子供のころは釣りが大好きだったので、この川ではたいてい釣りをしていました。そして、僕のこれまでの人生の中で釣りの7割はこの川だったと思います。熊本の実家の近くにはあまり釣りをできるところがなかったので、宮崎にいるときには毎日川や海に出ていました。清武川では近場だとコイやフナ、ちょっと上流に行くとハエ(オイカワ)がよく釣れました。あと釣れはしませんが投網でアユをとっている人もときどき見かけました。そして河口に出るとチヌが釣れました。今回は釣り道具を持っていなかったので釣りはしませんでしたが、いつか機会があればここでまた釣糸を垂らしてみたいな、と思います。そんな機会があるような気がもうあまりしないのですが・・・。

まあるくて

まあるくて

RICOH Caplio GX8 | ISO100
ダンシング

ダンシング

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
鬱蒼と茂ってすみません

鬱蒼と茂ってすみません

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
海が近い

海が近い

PENTAX LX | SMC-M40mm/F2.8 |Kodak Tri-X

昔歩いた道を久しぶりに歩いてみると思ったより距離があり、よく小学生の時にこんな距離を歩いていたなぁと我ながら感心しました。今でも歩くのは好きで歩く速度も相当速いほうなんですが、それは子供のころからこんなに歩いていたからなんだなぁと。

ランドマーク

ランドマーク

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400
一両編成

一両編成

PENTAX LX | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X
どこまでも

どこまでも

PENTAX LX | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X
橋の下で

橋の下で

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

この日は海まで出る時間は無かったので河口のちょっと手前までしか行けませんでした。

九州行ってきました-熊本編

では、九州へ行った報告です。

藤崎八幡宮

藤崎八幡宮

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

まず、何をしに行ったのかっていう話ですが、今回のおもな目的は宮崎で行われる祖母の法事(四十九日)に出席することでした。葬儀には出席できなかったので今回はどうしても行きたいと思い、仕事を休んで行きました。そして、どうせ九州に行くのならついでにやりたいこともやってこようという感じでトータルで3泊4日の九州旅行となったわけです。

東京からまずは熊本に行き、実家で一泊してから両親と一緒に宮崎入りすることにしました。

我々はどこから来たのか?

我々はどこから来たのか?

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400
我々は何者なのか?

我々は何者なのか?

PENTAX SuperA | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X
我々はどこへ行くのか?

我々はどこへ行くのか?

PENTAX SuperA | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X

前回熊本に帰った際はコンパクトカメラだけしか持っていかなかったのですが、今回はもう今後なかなか行く機会がないだろう宮崎の風景を写真におさめるためにはりきって一眼レフ×2台とコンパクトデジカメの合計3台のカメラを持って行きました。はりきった甲斐があったかどうかは・・・写真を見て判断してください。

接触

接触

PENTAX SuperA | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X
発動

発動

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

この日が特別なのかもしれませんが、熊本は予想以上に暑く、服装を間違えたかな、と若干後悔しました。

で、わざわざ熊本を経由した理由について。実家に寄りたかったというのもありますが、東京都知事選に引き続き熊本市議選に立候補していた外山恒一の熊本での様子を見たかったのがおもな理由です。外山とは十数年来の細く長い付き合いですが、ここ一年くらいは会うことも多かったため今回の計画は大まかには事前に聞いていました。東京都知事選の反響は特にネットでは予想以上だったのですが、熊本での反響はそれに比べると若干おとなしめといったところでしょうか。それでもこの日は高円寺の1/3くらいの人が集まっており、人口比を考えると大盛況と言ってもいいでしょう。演説を聞きにきた人のノリからすると、まるでタレント候補のようでした。

熊本市議候補の面々

熊本市議候補の面々

PENTAX SuperA | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X

外山の街頭演説や集会の様子などは2chや各種ブログなどで見ることができますのでここでは載せません(というか写真撮ってないです)が、僕個人の収穫としては、外山の演説を聞きにきた熊本大学の現役学生らと話ができたことです。今の大学の様子も聞けたし、昔の大学の話もできたし、よい交流になりました。こういう機会に自分の過去を相対化できるのは貴重な経験です。

サンロード

サンロード

PENTAX SuperA | SMC-M40mm/F2.8 | Kodak Tri-X

このように、外山に会いに行ったというよりは、外山に会いにきた人たちに会いに行ったというのが実際です。そこに集まる人たちは僕の日常で出会えるような人ばかりではないので、それがまた楽しいのです。外山が帰ったあともそこにいる人たちだけで話が盛り上がったり、それもまた楽しいのです。

つづく