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2008/05/23 シンガポール

あ、途中のまま一日公開してましたorz

5年ぶりのシンガポールです。船旅してると必然的に通る場所。セブンイレブンや伊勢丹、三越、ベスト電気がある、誤解を恐れずに言えば「別に日本と変わらない」寄港地です。足りない日用品(なぜか100円ショップ系雑貨は日本製が多い)を買い足したり、おいしいものを食い溜めしておく場所です。

そういうわけでまずは食事。新しくできたVivoCityというショッピングモールの屋上のフードコートに行ってみました。その後は日用品(ハードディスク)を買いがてら街を散策。

はいどうぞー
2008/05/23 Singapore
PENTAX MX | FA43mm/F1.9 | RDP III

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2008/05/20 ダナン(ベトナム)

5年ぶりのダナン。

おお、アジア。
2008/05/20 Danang
PENTAX MX | FA43mm/F1.9 | TREBI 100

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2008/05/10-14 出航前後

それでは思い出し日記の開始。

5月のことはもうほとんど記憶の彼方です。10日に横浜大黒埠頭で初めてクリッパーパシフィック号に乗船。その日は下見程度のつもりでしたが色々セットアップ作業などを行い夜下船。12日に再び大黒埠頭に行き船内で作業。その日は船が大桟橋に移動するため作業が終わらないまま一時下船(通常外航客船での国内移動はできません)。みなとみらいの温泉(?)で休憩してから大桟橋に向かい三度目の乗船。そしてそのまま14日の出航を向かえました。

仕事場近辺のスナップ1
2008/05/1? 南シナ海洋上
PENTAX MX | FA43mm/F1.9 | TREBI 100

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日本、暑っ!!

昨日、アイスランドより帰ってきました。予定より一週間ほど延長し、計50日間。

日本に着いて最初に感じたのが「こんな暑いところでこれから暮らせるのか!?」ということ。アイスランドは同じ北半球にあり現在夏であるにもかかわらず日中でも10度あるかどうかという寒いところだったのであまりのギャップに体が拒絶反応を・・・。

最終的に撮った写真はフィルム18本。持っていったフィルムの約半分しか使いませんでした。寄港地で描いた絵は残っているもので17枚。こちらも2冊持っていったスケッチブックの一冊分すら埋まりませんでした。しかしまぁあの忙しい中ではがんばったほうかなと。

記憶が確かなうちにブログにアップしておこう、と思っていたんですが、この土日も仕事で潰れてしまいました。まだスーツケースも開けてませんw

そういうわけで暇を見つけてブログ更新していきます。今月中くらいにはアイスランドまでアップしたいな。

サクラサク

近所の桜が満開です。

サクラサク
2008/03/27 Shimo-Ochiai
RICOH Caplio GX8
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またカメラが増えたので

先日、知り合いから一眼レフを譲り受けたので、試し撮りしてきました。

もらったカメラはCanon FTbという70年代の一眼レフです。もちろんデジタルではありませんw ほとんどのパーツが金属製でずっしりとしていて、21世紀の日本人がふだんから持ち歩くには明らかに重すぎます。これをなんと2台(正確に言うと一台はFTb-Nというマイナーチェンジされた機種)もいただきました。

先日、早速試写しようとフィルムを詰めておいたのですが、最初に撮影したのがあろうことか前の日記にアップした火事の写真。撮ったことのないカメラで、しかも夜の人ごみの火事現場という難しい条件下でしたが、ちゃんと写っていましたね。

翌日は雨だったので徒歩での出勤中、公園でフィルムの残り分を撮りきりました。古いカメラだと高速シャッターが切れるかどうかをまず調べないといけないので、シャッター速度を変えながらいろいろ撮ってみました。幸い最高速でも問題なく、露出計も適正値を出しているようでした。

なんでもない写真ですが、こんな感じで。

試写1

試写1

Canon FTb-N | FL 50mm/F1.8 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400 |
試写2

試写2

Canon FTb-N | FL 50mm/F1.8 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400 |

いや~、いいものをいただきました。シャッター音もなかなか良く、全体的な操作性もしっくり来ます。問題は重さです。F-1に比べるとこれでもだいぶ軽いんでしょうが、PENTAX SPでさえ重いと思っている僕には、これはちょっと重すぎます。

ところで、キヤノンの御手洗会長(経団連会長)の最近の発言にはかなりヤバいものが多く、はっきり言って僕は今の彼と今のキヤノンが嫌いです。そんなこともあり、デジタル一眼もCanon EOS 20Dから PENTAX *ist DS2に乗り換えたばかり。キヤノンとはもうおさらばしようかと思っていた矢先、Canonのカメラが増えてしまいました~。しかしキヤノンのカメラもなかなか良いですな。やはり。

FTbの発売された70年代初期は、一眼レフでは先行していたPENTAXに各社がちょうど追いついたころではないでしょうか。僕が良く使っているPENTAX SP-Fとほぼ同時代のカメラですが、デザイン的にはFTbの方が一世代新しい感じがします。まぁ古いカメラを趣味で使う場合、デザインの新しさはかえってデメリット、なんですけどね。

今年はカメラなんて買う予定は全くなかったのですが、なんと一眼レフが4台も増えてしまいました。一台は中野で見つけた2000円のジャンク品、二台は今回もらったもの、一台は脱キヤノンのために買った3万円強の型落ちデジタル一眼です。4台合わせても3万円台だからそんなにお金をかけてるわけではありませんが、増えたなー。EOS 20Dは売りに出す予定ですが、他のはどうするかなー。

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火事だ!

火事!

火事!

Canon FTb-N | FL 50mm/F1.8 | CENTURIA SUPER 400 | 1/15 | F1.8 |

ビックリしました。仕事場の道路をはさんで反対側のビルの合間からオレンジ色の光がチラチラと。走って行ってみるとかなりの勢いで火が燃え上がっていました。消防隊員はとっくに到着していましたが右往左往しているだけでホースから出てくる水はちょろちょろ。まわりの人々はなすすべもなく、大勢の目の前で火はどんどん燃え広がっていきました。ときおり爆発音が聞こえ、近くの電線は火花を散らしながら焼き切れ、あたりは夜明けのように明るくなり、隣の家はどうなるのか、その隣は・・・と不安の声が広がる中、ようやくホースからはまるで避難訓練のような勢いのある水が出始めました。するとやがて火は小さくなり、見えるものは煙と水蒸気になっていきました。「もう大丈夫だな・・・」と近くの住民たちが徐々に散り始めたころになると、警察が登場。近くの道路に立入禁止の黄色いテープをはり始めていました。なるほどこれが「事件は現場で起きてる(某ドラマ)」ってやつですか。しかし警察が来たときには事件は終わってるわけで、そこはもう現場ですらないわけですね。

※ちなみに「こういう写真を撮る(載せる)のは不謹慎だ」というご意見があればそれはそれでお受けしますが、こちらも熟考の上の行動ですので反論はいたします。生討論なら4~5時間、メールなら原稿用紙で20枚×10往復くらいは最低でも付き合っていただくことになりますのでその覚悟でお願いします。なお、匿名での議論はお受けしません。

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森山大道写真展「凶区 Erotica」

新宿でやっていた森山大道の写真展「凶区 Erotica」を見てきました。会場が自宅からチャリで10分のところということもあり、入場無料ということもあり、「いつか行けばいいや」と思っているうちに月日が経ってしまっていました。明日で終わりとのことでギリギリセーフでした。

この写真展のコンセプトは「森山が世界中の都市を切り取ってほにゃらら・・・」ということよりも、ずばり「モノクロ写真をインクジェットプリント」でしょう。大伸ばしの写真たちはすべてエプソンのインクジェットプリンタで出力されたものだ、大御所写真家もこれからは印画紙に焼き付けるのではなくインクジェットプリントなんだ!というのがこの写真展のウリです。場所もエプソンのギャラリーですし。

僕は写真を撮るのも見るのも好きですが、写真家をたくさん知っているわけではありません。日本人の写真家だとすぐに出てくる名前は木村伊兵衛、土門拳、植田正治、荒木経惟、森山大道といった大御所くらいです。そんなオレ定義の「大御所写真家」に名を連ねる森山大道がインクジェットで写真展をやる、というのはやはりインパクトがあるわけです。

森山の作風は相変わらずで、ハイコントラストでブレたりボケたりしているモノクロスナップが壁に貼つくされており、インクジェットということを抜きにしてもインパクトは十分でした。こういうのを見てしまうとありがちな台詞だとはわかりつつも「やっぱモノクロはいい!」と言わざるをえません。やっぱモノクロはいいのです。

しかし、問題はこのハイコントラストです。白黒がはっきり出ているコントラストの高いモノクロ写真ははっきりいって誰が撮ってもかっこいい。簡単にカッコいい写真を撮るならマネすればそれっぽくなります。しかも今はデジタルの時代。印画紙の号数とか何段増感とかそういうことを気にしなくてもフォトショップでちょこっといじってインクジェットでプリンとすればいくらでもハイコントラストな写真が出来上がります。インクジェット出力ということは当然途中にデジタル処理をかますということですから、森山もデジタル上であれこれやってるはずです。それは当然のことで別にとやかく言うことではもちろんありません。また、素人がハイコントラストな写真を作ったところで森山大道にかなわないのも言うまでもありません。ただ、印画紙焼き付けよりも簡単にコントラストが出せるインクジェットプリントでハイコントラストな写真を作っても「森山スゲー」とは思えないところがあるわけです。この写真展は「暗室の魔術師森山大道がデジタルを手に入れたらこんなことになりました」というものではなく、あくまで「インクジェットプリントで森山大道のような写真を作れますよ」という企画なのだと思いました。つまり「エプソンスゲー」という企画なのです。そう理解すればいかにも全盛期の誰でも知ってる森山の作風そのままな写真が並んでいるのも納得できます。というわけでこの写真展のコンセプトを「モノクロ写真をインクジェットプリント」と説明したわけです。

写真集「凶区」は悩んだ挙句買いませんでした。買う価値は十分あると思います。ただ、自転車で行っていたので帰りの荷物になるのを避けただけです。多分しばらくは書店で買えると思うのでもしかすると買うかもしれません。

さ、今のフィルム撮り終わったら次はモノクロフィルム入れるぞ~。

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新宿へ行ってきました!?

いや、新宿区民なので行って来ましたも何もないんですが・・・。

今日もいつものように写真をアップするわけですが、写っているものは何の変哲もないものであることをあらかじめお断りしています。今日の主役は写っている被写体でも、行った場所でもありません。撮影しているカメラです。
まず最初にカメラの紹介です。

昨日借りたばかりのSMENA-2です。「私スメナ持ってるよ!」と以前から聞いていたのでてっきりスメハチ(SMENA-8M)だろうと思っていたら、なんと出てきたのはSMENA-2。これは巻き取る側にもパトロネを用意しないといけない旧来型スメナで、フィルム交換のためにハサミとセロテープを常備しないといけないという面倒なシロモノです。ちなみに今どき(と言っても95年に製造終了らしいですが)のスメハチならそんなことはしなくていいんですが、1950年代製造の二代目スメナですから仕方ありません。しかもソビエト連邦製です。今の若い人は知らないでしょ?ソ連。

SMENA-2

SMENA-2

撮影はRICOH GX8

スメナシリーズはボディがプラスチックで安っぽいのですが、このチープさ加減が魅力でここ数年は人気のようです。しかしレンズはT-22という二眼レフでも使われてる本格派。おそらく当時のソ連ではコンパクトカメラのために別の安価なレンズを開発する方がかえってコストがかかったのではないかと推測されます。

スメナシリーズでもっとも微妙なデザインなのはSMENA-8Mだと思います。これはチープという響きから想像するデザインのさらに下を行く、やる気をなくさせるデザインです。それに比べると初期のスメナはまだクラシック感がある分良いですね。

レンズはT-22

レンズはT-22

撮影はRICOH GX8

ところでSMENAとは英語表記で、実際にはキリル文字で下の写真のように書きます。ときどきCMEHAとかCMENAと書いているサイトがありますが、それはウソです。Cに似ているのがS、Hに似てるのがNのキリル文字版であって、たまたま似てはいるものの決してCMEHAではありません。なのでSMENAと書くかキリル文字で入力するのが正解です。僕はときどきCMEHAと書いているサイトを見ては「じゃあお前はΖガンダムをZガンダムと書くのかよ!」とツッコミたくなります。いや多分書くんでしょうけどね。

CMEHAではありません

CMEHAではありません

撮影はRICOH GX8

では、ヨタ話ならぬヲタ話はこの辺にして、実写スタートです。

今日はあまり遠出する気はないので近場を散歩がてら撮影してみます。まず今日は天気があまりよくありません。T-??系レンズは絞って使うのが定石らしいので、自宅のフィルムストックから残り少ないKONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400 を2本持ち出しました。あとビニールテープの切れ端を2本と携帯用ハサミも持っていきます。

外に出て露出計ではかるとLV12。僕は大抵LV値(ISO100のEV値)を見ます。なぜかというとOLYMPUS PEN-D3の露出計がそうなっているからです。絶対的な明るさの指標として、「あ、今日はLVいくつだな」と勘でわかるのが理想だと思います。で、LV12なので「1/60秒でF11」を今日の基準値にしました。「いやLV12でISO400なら1/60秒F16か1/125秒F11だろ」とツッコむ人がいてくれるとうれしいんですが、僕はこういう謎なカメラを使う場合は大抵1段オーバーで撮ります。ネガフィルムのラチチュードがプラス側に広いからです。そして例えばシャッター速度を上げたいときには絞りを変えずにシャッター速度だけ1段速くします。「1段分は余裕がある」と思えば撮影が非常に楽になります。

まず、最初の1枚です。

近所の自販機

近所の自販機

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

これは特筆すべき点が何もない、ほんとになんでもない写真です。単に「初めてスメナで撮った」というそれだけの写真です。Asahiの文字にピントを合わせたつもりですが、よく見ると後ろの木にピントが来ています。これが目測の間違いなのかレンズがおかしいのかはわかりませんが、多分前者でしょう。

この写真を撮ったあと、フィルムを巻いたのですがいくら巻いても止まらず、一瞬うろたえました。一枚分巻いたら止まるのかと思っていたのですが、止まらずにいつまでも巻けるのです。爪が波フォーレーション(フィルムの穴ボコ)に引っかからずに空回りしているようです。構造上巻けていないことは無いはずですが、どこまで巻けばいいかわからない。これは困った。・・・と思いましたが、パフォーレーションを通るときのクリック感があるので、その後は9クリック回して撮影(のち念のため10クリックにしました)する、という作戦で乗り切ることにしました。

次は非常に薄いスプレーで落書きされた電柱です。

控えめなラクガキ

控えめなラクガキ

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

ぱっと見「分」と書いてあるように見えるのですが、実際には「バカ」と書いてあるのだと思います。作者の意図はわかりません。ちなみにバカと自転車のおじさんには何の関係もありません。この写真は手前の木と電柱にピントを合わせ、後ろがどれだけボケるかを見るために撮影したものです。おじさんが程よくボケているのがわかります。人をボカすのは写真表現としてよりも肖像権の問題を回避するために重要なのです。ブログにアップして「俺の写真を勝手に載せるな」と訴えられたらたまったものではありません。絞って撮るカメラではボカすのが難しいので、こうやってボカす訓練を怠らないようにしたいものです。

次は階段の壁面です。

壁

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

幅1.5メートルほどの階段で、壁を撮影しているのですが、SMENA-2のレンズの最短は1.3m。つまりこれがギリギリです。F11まで絞っているので特に問題はないようです。

つづいて地面の撮影です。

雑草って野性?

雑草って野性?

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

今度は1m程度まで近づいてみます。これでもなんとかピントが来ています。この明るさだとこれが限界でしょう。ところで、街中でこういう写真を撮っていると不審者と間違われる可能性がありますので十分気をつけましょう。

次は再び自販機です。

これもまた自販機

これもまた自販機

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

一応目論見としては、「横切るおじさんはピントが外れてボケてる上に動いていてブレてるので顔はわからない」つもりだったのですが、これはアウトですね。ごめんなさい。あとこの写真どこにもピントが来てません。木の向こうくらいに合ってるのかな?

またまた近距離撮影です。

花

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

花は良いです。何が良いって、撮影していて睨まれたり不審がられたりすることがほぼありません。これは場所が暗かったため1段オーバーではなく適性露出になっています。そのため色のノリが若干良いです。やはり適性露出が一番です。

この辺で一本目が終わりです。6枚しか撮れないカメラではありません。載せてないだけです。このフィルムを早速現像に出すことにしました。開けてみるとパフォーレーションがボロボロでした。「やはりこのカメラはフィルム送りに問題があるな」というのが1本撮った時点での結論です。あとは現像上がりを見てみれば他の部分もちゃんと動作してるかどうかがわかるかなと。忘れずにDPEで「パトロネは返してください」と告げ、待ってる間に食事。

食事中(正確には待ってる間)にSMENA-2の裏蓋を開け、二本目のフィルムを装填してフィルムを巻いたり戻したりしていて気づいたのが、裏蓋についているフィルムを押さえる板(何って名称だっけ?)のテンションが低く、きちんとフィルムを押さえていないのがフィルム送り時に止まらない原因であることが判明。ちょっと引っ張ってみると、ちょうどよい圧力を与えることに成功。これでフィルム送りの問題は解決です。

一本目の現像を受け取り、露出が適正っぽいことを確認。絞りもシャッター速度も(1/60秒F11前後に関しては・・・ですが)正常のようなので、フィルム送りが直った今は無敵です。DPEのおにいさんが「パトロネはこちらに入ってます」と言おうとして「パフォーレーションはこちらに・・」と言いかけた時には笑いをこらえるのに必死でした。きっと店内で「これパフォーレーションボロボロだよ!」という話題で盛り上がった直後だったのではないかと想像しました。

では2本目。今後は遠景を撮ってみました。

新宿

新宿

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

遠くのビルにピントが合って手前のおじさんと女性はボケる予定でしたが、パンフォーカスに近い写真になってしまいました。ピントリングは無限遠です。色が淡いのは露出がオーバー気味だからです。

このあと延々ビルの写真がつづくのでその辺は省略して、最後の写真です。

モノアイ

モノアイ

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

スキャン後の処理の関係かちょっと暗部がつぶれてしまいましたが、ネガ上ではおそらく今日の撮影で一番画質のいい写真です。色も階調も美しく出ています。機会があればスキャンし直して見ます。

・・・というわけで試写は終わりました。スキャンしてみると思ったよりもさらにオーバー気味なようなので、もしかするとシャッター速度が表記よりも遅いかもしれません。ということは、適正値で撮影するとちゃんと(!?)1段オーバーで撮れるかもしれません。

レンズの描写はなかなか良いんじゃないでしょうか。アップしている写真では目立ちませんが、周辺光量落ちがあります。これは今の時代にはむしろプラス要素でしょう。写真っぽい写真が撮れます。クロスプロセスなんかをやると楽しいかもしれません。

大きさとしてもSuperAなどの小型一眼レフよりも一回り小さく、持ち運びにもちょうどよいと感じました。SMENA-2、お散歩カメラとしてはかなり良いと思いました。

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青島 – 九州編ファイナル

ずいぶん間が空いてしまいましたが、最後のフィルムをやっと現像したので4月の九州帰省旅行報告のラストです。

まずは4月25日の日記を見てください。この「とりあえず一枚」の正体は後日説明ということにしていましたが、その正体を明かす時がきました。

平和台公園から一旦市街地に戻って現像したネガを受け取ったあと、今後の予定について考えていました。飛行機の出発まで3時間。ここから空港まで30分。結構時間がある。時間があるから平和台公演を覗いてきたんですがそれでもまだ時間がある。当初は「雨だから空港の喫茶店で本でも読んでるか・・・」と思っていたんだけれど、今や快晴。せっかくの天気がもったいないと思いつつも、遠出するほどの時間もない。立ち止まるのももったいないのでとりあえずボンベルタのコインロッカーに預けていた荷物を回収し空港へ向かいました。そして空港行きのバスの中で時間の計算。もし時間があるのならば行きたいところがある。青島。街から青島に行く途中に空港があるので方向的には悪くない。空港で再びコインロッカーに荷物をあずけ、カメラと財布以外はなにも持たない状態で青島に行く、これがバスの中で考えた計画。僕はたいていこのように宿泊用の重い荷物はちょっとした時でもコインロッカーにあずけ身軽になって行動します。楽に歩けるしカメラを持つにもいい。

空港についてインフォメーションで日南海岸方面のバスの時刻表を見せてもらうと意外に青島行きのバスは本数が少ない。行きは15分後にちょうど出るが帰りがとんぼ返りに近く、しかも帰ってからはずいぶん時間がある。これでは良くない。しかしこれは空港にくるバスが少ないだけですぐそこの通り沿いのバス停なら本数が多いハズ、とこれまた中途半端な土地勘があるため受付のお姉さんに食い下がって質問してみる。しかしお姉さんはさっぱりわからないという。熊本出身の東京都民よりはこの辺しってるだろーが、と思いつつ20年前の記憶を便りに「青島→宮交シティのバスはそんなに少なくないハズ」と判断し強行。空港発青島行きのバスに乗りました。

青島、あるいはリゾートの記憶

青島、あるいはリゾートの記憶

RICOH Caplio GX8 | ISO100

到着してすぐに帰りのバスの時刻を確認。なんと一時間以上青島にいる時間があるではないですか。帰りもちょうどピッタリ良い時間です。やはり旅は情報と土地勘。あとは帰りのバスのどこで下りれば空港に近いのかわからないという問題があるのですが、これも停留所の名前が分からないものの場所は分かっているので目押しで大丈夫なハズです。では青島の解説。

宮崎というのはその昔は新婚旅行のメッカでした。まだハワイに行くのが夢のまた夢だった時代のことです。その新婚旅行の中心地がここ青島です。僕がまだ小学生だったころは建物もピカピカで賑やかなところでしたが、今では見る影もありません。

青島、あるいは江ノ島に似た島

青島、あるいは江ノ島に似た島

RICOH Caplio GX8 | ISO100

青島は歩いて渡れる島で、干潮ならばそのまま、潮が満ちても橋を通って渡れます。ときどき江ノ島のパチモンと言われることがありますが、江ノ島が青島のパチモンであるということをここで強調しておかなくてはなりません。

鬼の洗濯板

鬼の洗濯板

RICOH Caplio GX8 | ISO100

この青島の名物が荒波によってつくられた不思議な階段状の磯「鬼の洗濯板」です。

これも鬼の洗濯板

これも鬼の洗濯板

RICOH Caplio GX8 | ISO100
みたび鬼の洗濯板

みたび鬼の洗濯板

PENTAX SuperA | SMC M20mm/F4 | KONICA CENTURIA SUPER 400

ちょっと写真では岩のスケール感がわからないのでラクガキを。

人がいるとしたら・・・

人がいるとしたら・・・

レタッチ

だいたいこんな感じです。

洗濯板の表面

洗濯板の表面

PENTAX SuperA | SMC M40-80mm/F 2.8-4 | KONICA CENTURIA SUPER 400
鬼の水虫

鬼の水虫

PENTAX SuperA | SMC M40-80mm/F 2.8-4 | KONICA CENTURIA SUPER 400

鬼の洗濯板には不思議なオブジェのような岩が無数にあり、被写体には困りません。フィルムの本数に困ります。

訪問者

訪問者

PENTAX SuperA | SMC M20mm/F4 | KONICA CENTURIA SUPER 400
日南海岸と洗濯板

日南海岸と洗濯板

PENTAX LX | SMC M40mm/F2.8 | KODAK Tri-X
自画像2007

自画像2007

PENTAX LX | SMC M40mm/F2.8 | KODAK Tri-X

青島には神社があり、そこの売店で本を買いました。

天皇家の“ふるさと”日向をゆく (新潮文庫)

神道の法事、平和台公園の「八紘一宇」、青島神宮。たまたま訪れたこれらは宮崎に神が降り立ったとされる神話で一本につながります。宮崎は日向神話の国なのです。ちなみにこの本には平和台公園の平和の塔への批判的な奇術がありました。

青島神宮

青島神宮

PENTAX LX | SMC M40mm/F2.8 | KODAK Tri-X

さて、ここからは突然ですが廃墟系です。先ほど書いたようにここはかつて新興旅行のメッカでした。その後も宮崎は観光資源だけで成り立ってきたといっても過言ではありません。新婚旅行がハワイに取られると今後はゴルフ場誘致(フェニックス)、現代的リゾート(シーガイア)と次々と観光客を呼び込むための投資が続けられます。そんなにうまくいくもんですか。一度夢を見た人はまた夢を見たくなるんですね。そんなこんなで今の宮崎はボロボロになり、お笑いタレントが建て直しを計っているのはみなさんがご存じの通り。有名人が知事になればおみやげが売れると、これもまた観光頼みの宮崎県民風土が変わっていないわけです。

で、過去のリゾートホテルは今はこうなっています。

かつてリゾートホテルだった何か

かつてリゾートホテルだった何か

PENTAX SuperA | SMC M20mm/F4 | KONICA CENTURIA SUPER 400
鬼のハーモニカ

鬼のハーモニカ

PENTAX LX | SMC M40mm/F2.8 | KODAK Tri-X

廃墟ホテルは日本中いろんなところで見かけますが、これはまた巨大です。街一つが腐海に沈んだ感じです。

あぶないので入ってはいけません

あぶないので入ってはいけません

PENTAX SuperA | SMC M20mm/F4 | KONICA CENTURIA SUPER 400

というわけで日も傾きはじめたところで、青島ういろうを買ってバスに乗り込みました。青島ういろうは名古屋ういろうよりおいしいです。ぜひ一度食べてみてください。あとそのまんま東のお菓子とかも買って帰りましたが写真残ってないな~。ま、いいか。

さよなら

さよなら

PENTAX SuperA | SMC M40-80mm/F 2.8-4 | KONICA CENTURIA SUPER 400

4日間の九州滞在でしたが、非常に濃い旅でした。外山恒一の熊本市議選、いとこやおじさんたちとの約20年ぶりの再会、ひさびさの宮崎市内、平和の塔、青島。写真は合計カラー4本モノクロ5本デジタル125枚。枚数撮らない僕のわりにはたくさん撮った方だと思います。一つ失敗したな、と思ったのがフィルム。今回ISO400フィルム中心だったのですが、九州の太陽光を甘く見てました。東京だと晴天でもISO400でなんとか撮れるんですが九州では無理がありました。明るさが2段くらい違いました。九州の晴天はISO100で。これが教訓。

あとなんか書き忘れたことがあるような気もするけど、何しろあれから3ヶ月も経ってしまったのでもはや日記ではないわけで、忘れたことは忘れるしかないですね。最後にこれまでのリンクを張っておきます。

九州編0
九州編1
九州編2
九州編3
九州編4
九州編5