[シリーズ] IT系エンジニアの俺が哲学を読んでみた 12 of 13
角川書店
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はじめに
『クリトン』は、角川文庫の『弁明』に収録されているのですが、実は一年前に読んでその時にメモを残したまま放置していました。
今さら読みなおすのも何なので、以下その時のメモをそのまま掲載します。あまりまとまってないように思いますが…。
『クリトン』は、角川文庫の『弁明』に収録されているのですが、実は一年前に読んでその時にメモを残したまま放置していました。
今さら読みなおすのも何なので、以下その時のメモをそのまま掲載します。あまりまとまってないように思いますが…。
ソクラテスとソフィストとの対話を読みたい、と思い『プロタゴラス』か『ゴルギアス』どちらにするか迷ったのですが、論客の知名度から言ってプロタゴラスだろうということでこちらにしました。
が、結論から言うとこの著作、ドキュメンタリーとしては良作ですが哲学としては物足りないです。結局『ゴルギアス』も読み始めました。プラトン哲学をちゃんと読みたいのであればそちらの方が面白いと思います。
いよいよ本題の「ソクラテスの弁明」に入ります。
実はこのブログを書くにあたって何度か通して読んでみたんですが、正直言ってわかるようなわからないような印象でした。というのもここで書かれていることはあまり難しいことではないので理解するのは容易なんですが、現代に暮す俺がこの書物から読み取るべきものがそれで必要十分なのかがよくわからないのです。数千年読まれつづけたものにはもっと恐るべき思想が隠されているのではないか?という過度が期待があったのかもしれません。
そういうわけで、読み残しがないことを確認するために、無謀にも全文要約してみました。要約したから全部理解してる、とは言いません。ただ、要約するために全文章を熟読したのは間違いありません。
前回からだいぶ間があいたのですが、その間何をしていたのかというと、『ソクラテスの弁明』と格闘していたのです。
この本は、たしか高校時代に買ったものです。なので今でも同じ版で売られているのかどうかわかりません。高校生当時これをどう読んだのか、今となってはサッパリ覚えていないのですが、今回はこれを合計6回通読しました。そんなに難しい本なのかというと、実はそんなことありません。文章は平易で難解な表現は特にありませんので、一度読めばだいたい言わんとすることはわかります。ではなぜ何度も読んだのかというと…なぜなんでしょう? 簡単に言うと「一度読んだだけでは手応えがなかったから」もっと言えば「古代ギリシアの哲学には時間をかけたかったから」という感じでしょうか。
プラトン中期のそれも後の方に書かれた著作です。なので、登場するソクラテスはすでにソクラテスではなく、プラトンのイデア論を語るために用意された架空のキャラクターです。また、パルメニデスやゼノンとの対話形式になっていますがそれらの会話もすべてフィクションであると考えるべきでしょう。