新宿へ行ってきました!?

いや、新宿区民なので行って来ましたも何もないんですが・・・。

今日もいつものように写真をアップするわけですが、写っているものは何の変哲もないものであることをあらかじめお断りしています。今日の主役は写っている被写体でも、行った場所でもありません。撮影しているカメラです。
まず最初にカメラの紹介です。

昨日借りたばかりのSMENA-2です。「私スメナ持ってるよ!」と以前から聞いていたのでてっきりスメハチ(SMENA-8M)だろうと思っていたら、なんと出てきたのはSMENA-2。これは巻き取る側にもパトロネを用意しないといけない旧来型スメナで、フィルム交換のためにハサミとセロテープを常備しないといけないという面倒なシロモノです。ちなみに今どき(と言っても95年に製造終了らしいですが)のスメハチならそんなことはしなくていいんですが、1950年代製造の二代目スメナですから仕方ありません。しかもソビエト連邦製です。今の若い人は知らないでしょ?ソ連。

SMENA-2

SMENA-2

撮影はRICOH GX8

スメナシリーズはボディがプラスチックで安っぽいのですが、このチープさ加減が魅力でここ数年は人気のようです。しかしレンズはT-22という二眼レフでも使われてる本格派。おそらく当時のソ連ではコンパクトカメラのために別の安価なレンズを開発する方がかえってコストがかかったのではないかと推測されます。

スメナシリーズでもっとも微妙なデザインなのはSMENA-8Mだと思います。これはチープという響きから想像するデザインのさらに下を行く、やる気をなくさせるデザインです。それに比べると初期のスメナはまだクラシック感がある分良いですね。

レンズはT-22

レンズはT-22

撮影はRICOH GX8

ところでSMENAとは英語表記で、実際にはキリル文字で下の写真のように書きます。ときどきCMEHAとかCMENAと書いているサイトがありますが、それはウソです。Cに似ているのがS、Hに似てるのがNのキリル文字版であって、たまたま似てはいるものの決してCMEHAではありません。なのでSMENAと書くかキリル文字で入力するのが正解です。僕はときどきCMEHAと書いているサイトを見ては「じゃあお前はΖガンダムをZガンダムと書くのかよ!」とツッコミたくなります。いや多分書くんでしょうけどね。

CMEHAではありません

CMEHAではありません

撮影はRICOH GX8

では、ヨタ話ならぬヲタ話はこの辺にして、実写スタートです。

今日はあまり遠出する気はないので近場を散歩がてら撮影してみます。まず今日は天気があまりよくありません。T-??系レンズは絞って使うのが定石らしいので、自宅のフィルムストックから残り少ないKONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400 を2本持ち出しました。あとビニールテープの切れ端を2本と携帯用ハサミも持っていきます。

外に出て露出計ではかるとLV12。僕は大抵LV値(ISO100のEV値)を見ます。なぜかというとOLYMPUS PEN-D3の露出計がそうなっているからです。絶対的な明るさの指標として、「あ、今日はLVいくつだな」と勘でわかるのが理想だと思います。で、LV12なので「1/60秒でF11」を今日の基準値にしました。「いやLV12でISO400なら1/60秒F16か1/125秒F11だろ」とツッコむ人がいてくれるとうれしいんですが、僕はこういう謎なカメラを使う場合は大抵1段オーバーで撮ります。ネガフィルムのラチチュードがプラス側に広いからです。そして例えばシャッター速度を上げたいときには絞りを変えずにシャッター速度だけ1段速くします。「1段分は余裕がある」と思えば撮影が非常に楽になります。

まず、最初の1枚です。

近所の自販機

近所の自販機

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

これは特筆すべき点が何もない、ほんとになんでもない写真です。単に「初めてスメナで撮った」というそれだけの写真です。Asahiの文字にピントを合わせたつもりですが、よく見ると後ろの木にピントが来ています。これが目測の間違いなのかレンズがおかしいのかはわかりませんが、多分前者でしょう。

この写真を撮ったあと、フィルムを巻いたのですがいくら巻いても止まらず、一瞬うろたえました。一枚分巻いたら止まるのかと思っていたのですが、止まらずにいつまでも巻けるのです。爪が波フォーレーション(フィルムの穴ボコ)に引っかからずに空回りしているようです。構造上巻けていないことは無いはずですが、どこまで巻けばいいかわからない。これは困った。・・・と思いましたが、パフォーレーションを通るときのクリック感があるので、その後は9クリック回して撮影(のち念のため10クリックにしました)する、という作戦で乗り切ることにしました。

次は非常に薄いスプレーで落書きされた電柱です。

控えめなラクガキ

控えめなラクガキ

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

ぱっと見「分」と書いてあるように見えるのですが、実際には「バカ」と書いてあるのだと思います。作者の意図はわかりません。ちなみにバカと自転車のおじさんには何の関係もありません。この写真は手前の木と電柱にピントを合わせ、後ろがどれだけボケるかを見るために撮影したものです。おじさんが程よくボケているのがわかります。人をボカすのは写真表現としてよりも肖像権の問題を回避するために重要なのです。ブログにアップして「俺の写真を勝手に載せるな」と訴えられたらたまったものではありません。絞って撮るカメラではボカすのが難しいので、こうやってボカす訓練を怠らないようにしたいものです。

次は階段の壁面です。

壁

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

幅1.5メートルほどの階段で、壁を撮影しているのですが、SMENA-2のレンズの最短は1.3m。つまりこれがギリギリです。F11まで絞っているので特に問題はないようです。

つづいて地面の撮影です。

雑草って野性?

雑草って野性?

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

今度は1m程度まで近づいてみます。これでもなんとかピントが来ています。この明るさだとこれが限界でしょう。ところで、街中でこういう写真を撮っていると不審者と間違われる可能性がありますので十分気をつけましょう。

次は再び自販機です。

これもまた自販機

これもまた自販機

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

一応目論見としては、「横切るおじさんはピントが外れてボケてる上に動いていてブレてるので顔はわからない」つもりだったのですが、これはアウトですね。ごめんなさい。あとこの写真どこにもピントが来てません。木の向こうくらいに合ってるのかな?

またまた近距離撮影です。

花

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

花は良いです。何が良いって、撮影していて睨まれたり不審がられたりすることがほぼありません。これは場所が暗かったため1段オーバーではなく適性露出になっています。そのため色のノリが若干良いです。やはり適性露出が一番です。

この辺で一本目が終わりです。6枚しか撮れないカメラではありません。載せてないだけです。このフィルムを早速現像に出すことにしました。開けてみるとパフォーレーションがボロボロでした。「やはりこのカメラはフィルム送りに問題があるな」というのが1本撮った時点での結論です。あとは現像上がりを見てみれば他の部分もちゃんと動作してるかどうかがわかるかなと。忘れずにDPEで「パトロネは返してください」と告げ、待ってる間に食事。

食事中(正確には待ってる間)にSMENA-2の裏蓋を開け、二本目のフィルムを装填してフィルムを巻いたり戻したりしていて気づいたのが、裏蓋についているフィルムを押さえる板(何って名称だっけ?)のテンションが低く、きちんとフィルムを押さえていないのがフィルム送り時に止まらない原因であることが判明。ちょっと引っ張ってみると、ちょうどよい圧力を与えることに成功。これでフィルム送りの問題は解決です。

一本目の現像を受け取り、露出が適正っぽいことを確認。絞りもシャッター速度も(1/60秒F11前後に関しては・・・ですが)正常のようなので、フィルム送りが直った今は無敵です。DPEのおにいさんが「パトロネはこちらに入ってます」と言おうとして「パフォーレーションはこちらに・・」と言いかけた時には笑いをこらえるのに必死でした。きっと店内で「これパフォーレーションボロボロだよ!」という話題で盛り上がった直後だったのではないかと想像しました。

では2本目。今後は遠景を撮ってみました。

新宿

新宿

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

遠くのビルにピントが合って手前のおじさんと女性はボケる予定でしたが、パンフォーカスに近い写真になってしまいました。ピントリングは無限遠です。色が淡いのは露出がオーバー気味だからです。

このあと延々ビルの写真がつづくのでその辺は省略して、最後の写真です。

モノアイ

モノアイ

GOMZ SMENA-2 | T-22 40mm/F4.5 | F11 | 1/60 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

スキャン後の処理の関係かちょっと暗部がつぶれてしまいましたが、ネガ上ではおそらく今日の撮影で一番画質のいい写真です。色も階調も美しく出ています。機会があればスキャンし直して見ます。

・・・というわけで試写は終わりました。スキャンしてみると思ったよりもさらにオーバー気味なようなので、もしかするとシャッター速度が表記よりも遅いかもしれません。ということは、適正値で撮影するとちゃんと(!?)1段オーバーで撮れるかもしれません。

レンズの描写はなかなか良いんじゃないでしょうか。アップしている写真では目立ちませんが、周辺光量落ちがあります。これは今の時代にはむしろプラス要素でしょう。写真っぽい写真が撮れます。クロスプロセスなんかをやると楽しいかもしれません。

大きさとしてもSuperAなどの小型一眼レフよりも一回り小さく、持ち運びにもちょうどよいと感じました。SMENA-2、お散歩カメラとしてはかなり良いと思いました。

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