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サクラを撮るならサクラカラー2013

今年も咲きました。桜。
(今さら桜!?なんて言わないでね。フィルム撮影のため現像によるタイムラグがあります。時差があるのが写真の本来の醍醐味なんですよ)
というわけで毎年恒例のこれ。
かつては国内シェアNo1の座をほしいままにしていた「サクラカラー」の末裔。コニカミノルタのフィルムで桜を撮影しようというこの企画(?) 2009年から初めて、もう5年。コニカミノルタのフィルム事業撤退が2006年ですからそれからもう7年も経つんですね。
手元にはまだ少し、コニカミノルタのCENTURIA SUPER (通称センスー)が残っています。昨年引っ越した際にさらに10本出てきたので、まだ数年はこの企画が続けられるでしょう。

サクラ2013
2013/04/06 埼玉県小川町
PENTAX LX | smc-M85mm/F2 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400 |

フィルムメーカー自体はなくなってしまいましたが、ネガフィルムの現像の規格はどのメーカーでもほぼ一緒で、センスーも通常のC-41処方で現像処理できますので、このように今でも問題なく現像することができます。
ただし、当然ながらフィルムの有効期限はとっくに切れ、昨年あたりから色や解像度に明らからな劣化が見られるようになりました。また、昨年あたりから急激に街からDPEが消滅していることからして、そもそも現像サービスがいつまで続けられるのかもわからなくなってきました。コンビニは最後の砦だったローソンもすでに現像サービスを終了しています。
そんなわけで滅びゆくフィルム文化と、すでに滅んだコニカミノルタフィルムに敬意を表しながら、シャッターを切っていきます。

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小川町、2月

小川町に住みはじめてはや5ヶ月。休日は自宅から徒歩500m圏内か自転車で10~20km圏内をウロウロしていますが、この日はあえて未開拓の自宅から2~3kmのあたりをカメラを持って散策してきました。

兜川
2013/02/10 埼玉県小川町
KODAK PORTRA NC 400 | PENTAX LX | smc M35mm/F2|

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桜を撮るならサクラカラー2011

今年も春がやってきました。

あの大地震から3週間。

このタイミングで桜が咲くというのは、不幸中の幸いだったのではないでしょうか。

もちろんいまだに避難中の人、怪我や病気で苦しんでいる人が大勢います。だけど、それでも、どんよりした景色の中よりはこの明るい桜の中で過ごす方がまだ気分的にはましなのではないかと思うのです。

サクラ2011
2011/04/10 東京都中野区・哲学堂公園
PENTAX LX | smc-M85mm/F2 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 200

実は地震後最初のブログに何を書くかはいろいろ考えました。地震当日の写真もありますし、被災地や原発のことなど、いろいろ書きたいこともあります。だけど、あえて今回は桜の写真にしました。
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自転車乗りのためのカメラバッグ選び

前回のエントリーに「ロードバイクでカメラをどうやって持って行ってるのか?」という質問がありましたので、今回はその辺のことについて書きたいと思います。

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桜を撮るならサクラカラー

おそらく今年はコニカミノルタ(旧サクラカラー)のフィルムを使って桜を撮ることが出来る、最後の年だったのではないでしょうか。僕の場合も、たくさんあったCENTURIA SUPERのストックが残りあと数本になってしまいました。

最後のサクラ
2009/04/05 小松川公園
PENTAX MX | smc-M35/F2 | KONICA CENTURIA SUPER 400

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LSDやるならアンパンもね。

チャリの話ですよ。他のことを想像した人は・・・いませんよね???

先々週まで2週連続でヒルクライムやったのですが、先週末はちょっとお休みして軽くLSDしてきました。

春ですねー
2009/04/11 荒川
PENTAX MX | smc-M35/F2 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

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Mt.富士ヒルクライムに向けて練習中

Mt.富士ヒルクライムに出場します。

http://www.fujihc.jp/

このレースは前から気になっていたのですが、「ロードバイクも買ったことだし」ということで初エントリーしました。今年から抽選ということで、どうかなーと思っていたのですがみごと当選。ヒルクライムはもちろんそもそも自転車レースに参加するのも始めてなのでややドキドキです。

まともなヒルクライムをやった経験がないので、まずはどこかの峠に登ってみようと、昨日は風張峠(厳密にはその手前の都民の森)に行ってきました。

武蔵五日市駅
2009/03/28 武蔵五日市
PENTAX MX | smc-M35/2 | KONICA CENTURIA SUPER 400

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平和台公園 – 九州編5

宮崎最終日の朝は小雨がパラついていました。

東京に帰るのは夕方の便なので結構時間があるものの、天気が悪いためホテルのチェックアウトを11時までのばしてもらい、部屋でのんびりしていました。幸いにもチェックアウトするころには雨が止んだので、徒歩で市街中心に向かい、撮影済みフィルムをキタムラで現像。荷物をコインロッカーに預けて身軽になったところで、市街地からバスで15分程度のところにある平和台公園に行ってみました。

平和台公園は子供のころに何度か行ったのですが、場違いな不思議な塔が立っていて子供心に印象に残っていました。バス停を降りると早速その塔が見えるのですが、森の中に頭だけのぞかせたその塔の姿はまるでマヤのティカル遺跡のようです。

宮崎のマヤ遺跡

宮崎のマヤ遺跡

PENTAX LX | SMC-M35mm/F2 | Kodak Tri-X
階段をのぼると・・・

階段をのぼると・・・

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

だいたい「平和なんとか」なんて名前がついているものは胡散臭いと相場が決まっているわけですが、この平和台公園も相当なシロモノだということがわかりました。塔の正面に書かれているのは「八紘一宇」(この意味を知らない人はWikipediaなどで調べてください。ちなみに前に来たときにはこんな文字が書いてあった記憶がないな、と思っていたのですが、調べてみたら戦後一旦この文字が削られ「平和の塔」という文字が書きかえられていたのですが、最近になってまた「八紘一宇」に戻されたそうです)。この塔は皇紀2600年記念に建てられたんだそうです。ちなみに皇紀2600年は1940年(昭和15年)です。

平和の塔?

平和の塔?

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
中には何が?

中には何が?

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
八紘之基柱

八紘之基柱

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 Kodak Tri-X
皇紀2600年記念塔なんです

皇紀2600年記念塔なんです

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
ビーン

ビーン

RICOH Caplio GX8 | ISO100

平和の塔の横にはハニワ園があります。ここに置かれているものはもちろん古墳から出土した埴輪ではなく、そのレプリカなのですが、それぞれなかなかいい表情をしています。

踊る女

踊る女

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
踊る男

踊る男

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
名無し

名無し

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X
何かを見ている?

何かを見ている?

PENTAX LX | SMC-M40-80mm/F2.8-4 | Kodak Tri-X

これで宮崎観光も終了かな、と当初は思っていたんですが、ここにきて青空が見えてきました。時間がまだ少しあるし、せっかくなのでもう一箇所行きたい所に行ってみることにしました。
というわけで、つづく。

(レンズデータはメモを元にしていますが、ところどころあやしい・・・)

宮崎市内散策 – 九州編4

今回はなんとフィルム9本分(+デジカメ)も撮影してきたのです。なのでこの日記はまだやっと折り返しです。長~。

法事が終わり、その日のうちに親戚一同は散っていったのですが、僕は翌日の便までかなり時間がありました。そこで宮崎をふらふらと。久しぶりとはいえ、かつては一年のうちの40日ほどを過ごしていた地なので、宮崎は勝手知ったる街なのです。小雨がぱらついているのと、すでに夕方というのもあり、この日はホテルのある橘通り(宮崎市の中心街)近辺をうろつきました。橘通りは多少発展していますが、一本横道に入るとそこは昭和の時代から変わっていない・・・もしくは廃墟とシャッター街、でした。

閉店しました

閉店しました

PENTAX LX | SMC-M35mm/F2 | Kodak Tri-X
入れない空き地

入れない空き地

PENTAX LX | SMC-M35mm/F2 | Kodak Tri-X
宮崎はアーケードが多い

宮崎はアーケードが多い

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

祖父と先日亡くなった祖母は晩年はずっと郊外に住んでいましたが、以前はこの中心街のすぐ裏手に住んでいました(今は建物ごとなくなっています)。僕が小学生のころに引っ越したので、このあたりの裏道はうろ覚えだったのですが、昔と変わっていないせいかとくに迷うこともありませんでした。

橘橋

橘橋

RICOH Caplio GX8 | ISO100

大淀川には幻の魚「アカメ」が住んでいます。この魚は四万十川と大淀川にしか住んでいません。宮崎では「マルカ」と呼びます。ちなみに僕は水槽でしか見たことがありません。

大淀川

大淀川

RICOH Caplio GX8 | ISO100 | トリミング

この大淀川の鶴の島のあたりは祖父とよく散歩しました。初孫だったこともあり、祖父にはよくあちこちに連れていってもらっていました。祖父はあまりおしゃべりではなく黙って遠くを見ていることが多かったので、子供のころから謎な人という印象でした。僕はこの祖父から隔世遺伝で受け継いでいるものがかなりあるのではないかとときどき思うことがあります。

デパート前

デパート前

PENTAX LX | SMC-M35mm/F2 | Kodak Tri-X
スターバックスin宮崎

スターバックスin宮崎

RICOH Caplio GX8 | ISO200

デパート前です。宮崎にはほとんどデパートはないのですが、以前からなぜか大型スーパーもデパートと呼ばれています。どうでもいい情報ですが、僕が子供のころにはジャスコ、山形屋、寿屋の3大デパート(?)が道を挟んでしのぎを削っていました。子供心に「デパートじゃねーじゃんw」とつっこんでいたものです。その中で唯一の「本当のデパート」である山形屋だけが今でもそのまま残っているのはさすがです。しかもその一階にはスタバが!?別にどうということはないのですが、宮崎とスタバがどうも僕にはつながりません。宮崎のメインストリートとは言え、ちょっと前までステテコに草履姿のおっちゃんが平気で歩いていた場所です。しかも山形屋は老人向けのダサダサなローカル百貨店だったはず。若者はボンベルタ、年配者は山形屋という住み分けでうまくいっていたと思っていたのですが、どうなんでしょう? 今はただ、街中に居場所がなくなってしまったというご老人がいないことを信じるしかありません。

どこでもドア

どこでもドア

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

旅先でふと現実にかえってしまう一瞬。わかる人にしかわからない。

文化ストリート

文化ストリート

RICOH Caplio GX8 | ISO400

アナクロでシュールな不思議空間だった文化ストリート。かつては怪しげな店が建ち並んでいましたが・・・。あと若草通りの入口でアンケートのお姉さんに声をかけられて、暇だったのでつい答えてしまいました。が、住所が東京で「あれれ・・・」って感じでした。というわけで「宮崎で服でも買おうかな~」と思った人はこちらに立ち寄ってみてください(ってなんで宣伝?)→セレクトショップ・フィランテ

おぐらのチキン南蛮

おぐらのチキン南蛮

RICOH Caplio GX8 | ISO200

夕食はおぐらのチキン南蛮にしました。そういえばあまり意識してませんでしたがチキン南蛮って全国区の料理なんでしょうか? おぐらはたぶん世界でもっとも有名なチキン南蛮専門店です。味はなんということはなく普通のチキン南蛮です。ちょっと宮崎の物価からすると高いんですが、量が多いので満足です。

どしゃぶり

どしゃぶり

RICOH Caplio GX8 | ISO400

雨が大ぶりになってきたので帰ることにしました。九州ではこのくらいの雨は毎週のように降りますが、これは実は全国どこでも降るわけじゃないんですね。九州を出てから知りました。九州は雨の量が多いです。東京でこんな雨が降ったら山手線は止まるわ、地下鉄の階段は滝になるわで大騒ぎです。
というわけでホテルに戻りました。ホテルは一泊4000円代の普通のビジネスホテルなんですが、2泊にもかかわらず長期滞在用の部屋で、仕事やミーティングも十分にできるような広い部屋でした。別に宣伝する義理はぜんぜんないですが、宮崎にいく機会がある人はぜひ「宮崎リーガルホテル」の長期滞在ルームへ。

部屋です

部屋です

RICOH Caplio GX8 | ISO400

リンクの貼り直し – 九州編3

今考えると、今回九州に行ったもっとも大きな目的は、リンクの貼り直し作業だったと思います。

いまはおやすみ

いまはおやすみ

RICOH Caplio GX8 | ISO100
庭(左右逆にスキャンしちまったorz)

庭

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | KONICAMINOLTA CENTURIA SUPER 400

そもそも僕は親戚とはずいぶん疎遠になっていて、祖母の葬儀にもその前の祖父の葬儀にも出席しませんでした。にもかかわらず今回仕事を休んでどうしても法事に出席したかった理由があります。それは、ここで会わなければ一生会わないだろう人が何人もいるからです。

遊び部屋・・だった所

遊び部屋・・だった所

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
従七位に叙する

従七位に叙する

PENTAX SuperA | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

子供のころは叔父さんや従兄弟にもちょくちょく会っていましたが、そういう人たちともう20年近く会っていませんでした。にもかかわらず、その間も「いつかまた会うんだろう」と漠然と思っていました。

柏手は音を立てずに

柏手は音を立てずに

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X
終わりです

終わりです

PENTAX LX | SMC-M20mm/F4 | Kodak Tri-X

しかし、祖母が亡くなったことで状況は変わりました。従兄弟たちとの共通の居場所はここで消滅し、今後偶然会う機会はなくなるんだなと感じました。だからどうしても行く必要がありました。このままだと一生会わないかもしれないけど、ここで会っておけばいつでもまた会えるだろうと。つまりそれは、これまで祖父や祖母を経由して間接的に接続していた人たちとの直リンクへの貼り直し作業、なのです。

脇元中尉の水筒

脇元中尉の水筒

PENTAX LX | M35mm/F2 | Kodak Tri-X

・・・というわけで、18年ぶりの従兄弟とか25年ぶりの叔父さんとかに会ったわけですが、やはり時間の流れというのは恐ろしいものです。最後に会ったときには小学生だった従兄弟が奥さんと子供を連れて来ていたり、一番年上の叔父さんが記憶の中の人とはほぼ別人のおじいさんになっていたり。そこはタイムマシンで突然未来に飛んできたかのような不思議な空間でした。周りの田園風景を見る限りでは時間が止まっているようにしか思えないのでなおさらでした。