Mt.富士ヒルクライムに出場します。
このレースは前から気になっていたのですが、「ロードバイクも買ったことだし」ということで初エントリーしました。今年から抽選ということで、どうかなーと思っていたのですがみごと当選。ヒルクライムはもちろんそもそも自転車レースに参加するのも始めてなのでややドキドキです。
まともなヒルクライムをやった経験がないので、まずはどこかの峠に登ってみようと、昨日は風張峠(厳密にはその手前の都民の森)に行ってきました。
PENTAX MX | smc-M35/2 | KONICA CENTURIA SUPER 400
今回の装備はあえて軽量化せず、クロモリロード Raleigh CSTにホイールはSHIMANO RS10。さらには金属ボディの一眼レフPENTAX MXと輪行中に電車の中で読むための本など、ヒルクライムには余計だと思われる携行品の数々。練習はきつめの方がいいのであえてそんな感じで。
前日に飲みが入っていたので睡眠は3時間。これはちょっと失敗。6時起床で7時の電車に乗る。
朝8時すぎ、武蔵五日市の駅に着いてチャリを組み立てていると、うしろから「んちわぁ」と声をかけてくる集団。MTBの3人組でした。やはりこの辺はチャリダーが多いんですね。
コンビニで軽く補給し、組み立て終わったチャリにまたがって駅前ロータリーを試走していると何か調子がおかしい。変速がうまくいかなくてジャムる感じ。ちょっと車道に出て軽く走ってみるがリアディレイラーがなんか頼りない感じ。どうやら輪行厨に痛めたらしい。リアディレイラーのトラブルは「両輪はずし派」輪行の最大の弱点ですね。エンド金具がずれるとリアディレイラーが階段や地面にぶつかる危険性があるのです。
が、なんとか走れそうなのでそろそろ出発するか、と思っていた頃にMTBの3人組が先に出発。つづいて五日市街道を上がってきてかなりいいペースで駅前を華麗にスルーするロード3人組。
で、追うように俺もスタート! 8時55分。
五日市から檜原村役場まではアップのつもりで軽く走る。この辺はちょっとは上りだけどそんなに大したことないので気持ちよく進む。MTBにはすぐに追いついたがロード3人組は見えない。アウターでガシガシ20分ほど走ると檜原村役場に到着。ロード3人組が休憩を終えて出発するところだった。軽く挨拶し、こっちは5分ほど休憩。
9時19分檜原村役場スタート。突き当たりを左に進むといよいよヒルクラっぽい上りが現れた。ずっと登かと思っていたが、この当たりまで来てもまだ意外に下りも多い。登ったり下ったりを小刻みに繰り返す。今のところ伊豆半島にくらべると手応えはない感じ。途中青いジャージのロード乗りにサクッと抜かれるが、目視圏内にとらえたままつかず離れず追いかける。Ave23kmくらいで進むので30分も経たないうちに「都民の森10km」という看板。「お、もしかしてこれはいけるのか!?」と思っていると勾配がキツくなってきた。青いロードが遠くなっていくので、重めのギアでダンシングして追いかける。すると・・・。
ガリガリガリ!
リアのスプロケの上をチェーンがすべり始めた。ギアを変えて見るがきちんと入らない。どうやらトルクをかけるとダメらしい。仕方ないので「ダンシング禁止」縛りで走行。が、しばらくするとシッティングでもトルクをかけざるを得ない状況になり、ちょっと走ってはガリガリ・・・。
仕方なく空き地に止めて工具を取り出しディレイラーの調整。しかしそもそもディレイラーとフレームの固定部分がグラついている。このディレイラーは多分もうダメだろう。まぁいいや、SORAだし。
というわけで今日さえ持てば良し、という応急処置でなんとかトルクをかけても大丈夫な調整を行った。シフトワイヤーをビンビンに張ったらちょっと安定したのでそれで行くことにしたのだ。ただし副作用として後ろギアがローに入らないという問題がある。もう一度言おう。「ローに入らない」という問題がある。ヒルクライムなのに。
ここはダンシングを諦めてローに入るセッティングを行うか、ローを諦めてダンシングできるセッティングを行うかの選択だったのだが、結論から言うとローを捨てたのは正解だったと思う。というのも12-27Tを付けて来ているので2枚めでも24T。しかもコンパクトクランクなので十分軽い。逆にダンシングなしでは27Tキツかったと思う。
そういうわけで応急処置を完了し、ロス5分を取り戻すべく走りだす。多分あと7~8キロのはずだ。気づいたら吐く息が白い。漕いでいると体は熱いので全く気づかなかったが、標高が上がったせいで下界の温度はかなり低いらしい。しばらくして、勾配10%の看板が現れたあたりから疲れが出始める。勾配10%ともなると、今の脚力ではときどきダンシングを入れながらでないと走れない。しかしダンシングすると足が疲れてくる。「都民の森4km」という標識を過ぎる。やっと近づいてきたと気合を入れ、もうあれから2km以上走っただろうというあたりで「都民の森3km」という絶望的な標識が現れる。
料金所(現在は無料)の手前でついに足をついてしまったので、休憩。
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PENTAX MX | smc-M35/2 | KONICA CENTURIA SUPER 400 (トリミング)
5分ほど休憩して再スタート。
あと2km程度のはずなので慌てずじっくり登る。すぐに「都民の森1km」の標識。うしろから赤いロード乗りが追ってくる。最初は追いつかれるかと思ったが向こうも辛いらしく距離は変わらず。あと2回くらいカーブを曲がったら都民の森だろう、と思っていたら目の前がその都民の森だった。最後はあっけなくゴールイン。10時44分。役場前から1時間25分、駅から1時間49分。初めてにしてはまぁまぁかな。
PENTAX MX | smc-M35/2 | KONICA CENTURIA SUPER 400
到着すると、警備員に「自転車は駐輪場でなくあっちに上がって」と休憩場所を指示された。そっちに行くと、役場前にいた3人組のローディがいた。話しかけて見ると、あそこから1時間ちょっとで登ってきたらしい。「速いっすねぇ」「いや、速くないですよ」と。いや1時間ちょいで速くなかったら速い奴はどんだけ速いのかと。
あとから登ってきた人は「寒いっすねー!先週は暖かかったんですけどね。」と。先週も来たんかい。ここは強者どもの巣窟ですね。
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歩いて5分のレストランの他に、目の前の売店で食事ができるということなので、売店に入って山菜そばを注文。ゆっくり食べて休憩。
ここからの予定は決めてなかったんですが、奥多摩湖に抜けて奥多摩駅から輪行で帰るか、元来た道を戻って自走で帰るかの2択で検討。リアディレイラーを交換したかったので、五日市に戻ってから多摩川CRを通り、府中のY’sに寄って帰宅することに。
下り途中では、めずらしく女性2人組のロード乗りとすれ違った。女性のピンと男女入り交じりはめずらしくないけど、女性グループってのもいるんもんなんですね。
事前情報でバイク(オートバイ)が多いということを聞いていたので懸念していたが、登るときはあまり出会わなかった。が、下りではかなりの数とすれ違った。ほとんどは安全運転のバイクだが、一部こちらが身の危険を感じるような走りをする人もいた。奥多摩湖側にいくともっと多いという話もあるのであっちに行くときは注意しないと。
で、武蔵五日市まではほとんど下りなのですぐに到着。感覚的には20分くらいと思ったが40分程かかっていた。意外に登りと下りの時間差ってないもんなんだな。と言っても2倍以上あるけど。
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五日市街道で多摩川に出る。五日市街道が武蔵五日市へ来る道だということを初めて知った。多摩川CRは4度目くらいだが、なぜか下りは初めて。
府中のY’sも初めて。どうせまた輪行で壊すんだからと安価なTIAGRAのRD-4500を購入。と言っても今のSORA RD-3400よりは上ランク。ついでにタイヤとかもろもろも購入。ここは新宿店よりもいろいろおもしろそうなものがあるなぁ。と、結局1時間近くY’sの店内をうろうろしてから出発。
そして、調布市を出るあたりで多摩川CRを脱出。
というのも、その先の狛江市は多摩川CRの整備をしていない。多摩川CRは東京都と神奈川県のいくつもの市区にまたがった共同事業なのだが、狛江市だけは完全に放置している。このため河口(羽田空港)から羽村までつづく多摩川CRは狛江市区間だけ通行できない。正確には砂利道として存在している。いわゆる「狛江ダート」だ。ほとんどの自転車乗りは「ダート」というと接頭語に「狛江」が浮かんでくるし、「狛江」という言葉を聞くと勝手に後ろに「ダート」を付けてしまう。そのくらい狛江ダートというのは忌み嫌われているのである。
PENTAX MX | smc-M35/2 | KONICA CENTURIA SUPER 400
上の写真の右上側が調布市。左下の先に行くと狛江市に入る。
で、ここで多摩川CRを降りて小田急狛江ダート駅の横を通り世田谷通りに出る。しばらく走って荒玉水道道路を通って方南通りで新宿。キタムラで現像。待ってる間に食事。帰宅。
走行距離は武蔵五日市~都民の森が片道30km×2、そこから自宅までが55kmでトータル115km。
ヒルクラに関しては一度ではまだ掴めていない感じなので、今後何度か同じルートで走ってみようかなと。富士ヒルクラ本番までにできることはもうあまりないけど、まずは一眼レフとか余計な携行品なしの軽量装備で、本番用の新車(そういえばブログ未公開)に軽量ホイールで、睡眠もちゃんととって同じルートを走ってみる。今回は合計15分ほど休憩が入ったので(うち1回はトラブルだけど)、それなしで登れるようになるのがまずは目標か。しかもチャリ本体と携行品で3kg以上の軽量化ができることを考えると体力がそのままでも速くなるはずだ。ちゃんと走れば役場~都民の森は1時間10分、駅~都民の森は1時間25分とかでは行けるようになるんじゃないだろうか。いや行くべきなんじゃないだろうか。
と、ハードルを上げておく。
– 2009/04/06追記 –
以下、サイクルコンピュータのデータを取り込んだので載せます。
まずは走行ルート(クリックで拡大)。
その高低差はこんな感じ。高度/距離の方がよかったかな。都民の森がちょうど1000m。高低差800m。
以後、登り区間のみのデータ。
まずは速度。まぁこんなもんか。
スプリットは上川乗交差点(トンネルとの分岐)と料金所。ただし、休憩中にタイマーを止めてるため表示されてる時間は合ってない。実際には2つめの区間でプラス10分かかっている。
ケイデンスはこんな感じ。これもケーデンス/距離にすべきか? 9%越えてくるあたりからやっぱケイデンスが落ちてる。ここは24Tを使いきっててもう重くて回せない感じなので脚力強化するしかない。27Tが使えればまた違うか。
心拍数はこんな感じ。これだけ/距離。総じて90%以上をキープしている。一時的に97.5%まで上がってる!?心拍数に関しては次号で考察。
次号では翌週データと比較してみます。