さきほどの日記で「税理士は法人化する人が増えると儲かるのだから、法人化にメリットが多いと説くものだ」と書いて、そういえばあれも書かねば、と思ったので余談として・・・。
最近「騙される人が多いな~」と思うんですよ。とくにネット上の文章に引っかかる人が多い。
「書いてる人にはそれを書くメリットがあって、読む側はそれを差し引いて読まなければならない」というのは当たり前の話なんですよ。でも、これをできていない人が多すぎます。たとえば検索エンジンなどで「あなたの適正年収はいくら?」のような広告記事がよく目につきますが、あれに騙される人が多い。
世の中には転職業界というのがあって、「転職したい」と思う人が増えるほど儲かる人たちがたくさんいるわけですね。ですから、そういう人たちが主催するアンケートで「あなたの年収は低すぎます。転職した方がいいです」という結果が出でやすいのは当たり前なんです。にもかかわらず、これにコロッと引っかかって転職しようとする。「自分をより高く評価してくれる人の言ってることはきっと正しいハズ」と思ってしまう人の心理につけ込んだビジネスなんですね。
ところが誰も新しい就職先が決まることも、転職先でより高い給与が貰えることも保証してくれません。保証されるのは転職業界が儲かる、という一点だけ。一旦退職すると後戻りはできないからせっせとお金を出してセミナーに通ったり、雑誌を買ったり、相談所に行ったりする。そこでいい就職先がみつからなくても、給与が元より低くてもそんなのは自己責任なので、転職業界の人たちはいくらでも無責任にアドバイスできる。
そんなバカな戦略に引っかかってる人を助ける義理は僕にはありませんが、「幸運の石」だったらバカにして絶対に引っかからないような人がこういうのだったらコロッと引っかかる。それはどうなのよ~と思うわけです。もちろん転職が悪いとは思いません。終身雇用にこだわる人よりいつでも転職できる覚悟でいる人の方が強いしその方が良いと思います。しかし転職を煽るビジネスとそれに引っかかる人の構図は美しくないですね。
いやぁわっきーはさすがだなー。こういう風に直に今関わっている部分を指摘されると逆に気持ちがいいですよ。
と直球くらうだけでなく、この記事からも差し引いたほうがいいのかな?とするとわっきーの利益はなんだ??
お久しぶりです。
法人化の話もそうですが、わっきーさんの論理的文章の高さに驚きます。
最近、あまり考えずに言動にいたる人多すぎですよね。
読んでて気持ちがいいです。
>SHINYA
ああ、俺がこれを書くメリットかぁ。なんだろう。「俺スゲー」と思われたいとか?
>ちゃートラノオえん
ひさしぶりー。
いやーのってるときは文章書くのは楽しいね。もう一つ書いてたんだけど一日に3つ上げるのは読む方も大変(っていうかめんどくさくて読んでくれない)と思って、また次回にすることにした。
要はプライドをくすぐられるっつう事でしょ。
プライドは抽象的観念であり個人的な思い込みに過ぎないんですが・・・
人が人として生きる為には幻想も必要な場合もあるようでして。
たしかに幻想ですね。「自分を高く評価してくれる人がいる」という幻想。適正年収の診断は言ってみれば「お世辞」であって評価じゃない。お世辞を言われて真に受けてる人が引っかかってるって感じですね。
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