PENTAX K-7 検証 – HDRとDR補正について その2

前回のつづきです。

※アップ当初は下の方のレイアウトが崩れていました・・・m(_ _)m 修正しました。

前回はDR補正とHDRがどのように違うのかを検証しましたが、HDRの際にはDR補正を入れっぱなしにしていました。今回はHDR時にDR補正のオン/オフがどのように影響するかを見てみます。

まずはスッピン写真です。[2-1]

HDRテスト2-1
HDRなし、DR補正なし、彩度ノーマル
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/20 | F8 |


前回の結果を踏まえてあらかじめちょっとアンダーにしておきます。[2-2]

HDRテスト2-2
HDRなし、DR補正なし、彩度ノーマル
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/40 | F8 |

まずはDR補正をめいいっぱい効かせます[2-3]。

HDRテスト2-3
HDRなし、DR補正ハイライトON/シャドー(強)、彩度ノーマル
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/40 | F8 |

暗部が持ち上がっただけでなく、前回同様ややイエロー寄りになりました。やはりこれはDR補正のクセのようです。

つぎにDR補正をやめてHDR(標準)にしてみます。[2-4]

HDRテスト2-4
HDR(標準)、DR補正なし、彩度ノーマル
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/40 | F8 |

暗部の持ち上がりはDR補正最大よりもHDR(標準)の方が上のようです。

では、これにさらにDR補正をかけてみます。[2-5]

HDRテスト2-5
HDR(標準)、DR補正ハイライトON/シャドー(強)、彩度ノーマル
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/40 | F8 |

やはりHDR時にもDR補正の効果は明確に出るようです。

HDR(誇張)でもDR補正をオン/オフしてみます。[2-6][2-7]

HDRテスト2-6
HDR(誇張)、DR補正なし、彩度ノーマル
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/40 | F8 |
HDRテスト2-7
HDR(誇張)、DR補正ハイライトON/シャドー(強)、彩度ノーマル
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/40 | F8 |

ところで、前回の作例ではあまり気づきませんでしたが、HDRではちょっと色が浅くなるようです。原因はわかりませんが「加算合成して輝度を下げる」という内部処理がおこなわれているのではないかと想像します。そうすると彩度は落ちますよね。

そこで、HDR(標準)の[2-5]と同じ設定で彩度を上げてみます。前述のように(彩度,色相,キー,コントラスト,シャープネス)=(2,0,0,2,-1)で試してみました。[2-8]

HDRテスト2-8
HDR(標準)、DR補正ハイライトON/シャドー(強)、彩度アップ
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/40 | F8 |

これでHDRなしと同じくらいの彩度が得られました。

この写真[2-8]は写真として見ると加工しすぎのように見えますが、現場でK-7の液晶で確認する限り、肉眼で見る目の前の風景に近いダイナミックレンジと彩度だ感じられました。さらに追い込むべく露出を見直します。[2-9]

HDRテスト2-9
HDR(標準)、DR補正ハイライトON/シャドー(強)、彩度アップ
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/25 | F8 |

これが、現場でもっとも肉眼に近いと感じた写真です。自宅パソコンで見てみるとやや彩度が高いようですが、現場の感覚とそうズレてはいないようです。K-7の液晶の色再現性はかなり高いのではないでしょうか。

おまけとして、試行錯誤中に撮った写真もいくつかアップしておきます。

HDRテスト2-10
HDR(誇張)、DR補正ハイライトON/シャドー(強)、彩度ノーマル
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/20 | F8 |
HDRテスト2-11
HDRなし、DR補正なし、彩度アップ
PENTAX K-7 | DA18-55mm AL WR | ISO200 | 1/20 | F8 |

あとちょっと、HDRネタがつづきます。

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