早速K-7の実写テストをしてみました。
(※以後マニアックです。初心者注意!)
等倍でのノイズや解像度のチェックなどはすでにいろんな方がやっていらっしゃるようですし、あまり興味がないので、今回はK-7の特徴であるHDRと通常のDRの設定をいろいろいじりながら比較してみました。
今回アップしている写真はすべて、K-7から撮って出しの14Mjpg(★★★★)をmogrify -quality 80 で450pxにリサイズしたものです。クリックすると拡大しますが、これも1024pxに縮小した画像です。
撮影時にはすべてWBはオートにしてあります。NRはオフです。カスタムイメージは人物で、パラメータ(彩度,色相,キー,コントラスト,シャープネス)を(0,0,0,0,0)または(2,0,0,2,-1)にしてあります。以後それぞれ「彩度ノーマル」と「彩度アップ」と呼びます。
まずは絞り優先で普通に撮影した写真[1-1]を。
この写真は陰の部分は黒くツブれ、空や屋根は白トビしています。まあふつうのデジカメ画像ですね。
つぎにハイライト補正だけONにします。[1-2]
拡大しないとよくわかりませんが、建物の白い部分や屋根の照り返しの白トビが救われています。その手前の逆光の木の葉などにも変化が見られます。なぜか全体的な色味が変化して暖色系になりました。これはDRのせいなのかどうかちょっとわかりませんが、今後検証が必要です。
次はこれにさらにシャドー補正(弱)をかけてみます。[1-3]
あきらかに木陰の葉っぱが良く見えるようになりました。屋根の裏も明るくなりました。
さらにシャドー補正を(中)にしてみます。[1-4]
この時点でかなり不自然な、葉が発光しているような写真になってしまってます。
さらにシャドー補正を(強)にしてみると、[1-5]
こんな感じです。自然な写真を求めるならこういうのはナシだと思いますが、不自然さを楽しむならいいのかもしれません。ところで、こうやってDR補正を徐々に強めていくと、全体の明るさがあがってしまいます。
そこで、0.7EV露出を減らしてみます。[1-6]
すると、お! なんかいい感じです。拡大して写真[1-1]と比べてみると違いがよくわかります。DR補正による不自然さは暗部をもちあげた結果写真全体の明度が上ることが関係しているようです。露出補正と併用すると自然な写真が撮れそうです。WBが変化しているのはなんなんでしょうね?
ではいよいよHDRをやってみます。[1-7]
HDR(標準)はあまり極端な効果を狙わずにDR補正の延長線上で使うことを想定しているのではないかと思いますが、それでもやはり「何か違う」不思議な世界です。
HDR(誇張)だとこうなります。[1-8]
これはもうバーチャルな世界ですね。遠くから見ると、写真ではなくCGか絵画のように見えます。DR補正と併用しているためか明るすぎるのでこれもマイナス補正してみます。[1-9]
なんとか見た目の明るさには近づきました。ここで写真[1-1][1-5][1-9]の拡大写真を交互に開いて違いを見てみると、やはりHDRはただのDR補正とは次元の違う仕上がりになっていることがわかります。
まだまだつづきますが、一旦切りますね。