行き帰り合わせて30時間ほど飛行機に乗っていたのですが、機内上映の映画が全然面白くなかったので持っていった本を何冊か読み終えました。そのうちの一冊です。
『夏への扉』 / ロバート・A・ハインライン
ハヤカワ文庫 福島正美訳
嫌米克服シリーズ(笑)第一弾です。ハインラインは『宇宙の戦士』を読んでナンジャコリャって感じだったのでかなり敬遠していました。アメリカ保守思想バリバリの人ですから。で、そのハインラインの中では思想が表にでてこなくて一番柔らかい、一般的名作風なのがこの作品だと言われています。タイムマシンものの一種ですがSF的な要素は平凡で、むしろミステリーとヒューマンドラマの方がメインかもしれません。たしかにイイ話だし面白く読める小説ではありました。が、これを理由にハインラインを再評価するかというと・・・どうでしょうね。