NEWチャリ紹介 – Raleigh Carlton ST

レポートが遅くなりましたが、あたらしいチャリを紹介します。

Raleigh Carlton ST
2008/12/07 荒川
RICOH GX200


その名は・・・
Raleigh Carlton ST (2008年モデル)
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なんと、ロードバイクです。以前スポルティーフ(700cのランドナー)に乗っていたことがあるので、ドロップハンドルは初めてではありませんが、ロードバイクは初めてです。
Raleigh(ラレー)はイギリスの大手自転車メーカーです。日本でいえばブリジストンみたいな感じかな。そしてCarton ST (以下CST)は、そのラレーブランドをこのチャリの特徴は、
・細身でシルエットが美しい(だが重い)、クロモリフレーム。
・クラシカルで本格派な(だがオヤジくさい)、ホリゾンタルフレーム。
・軽くて安定性の良い(だが不便な)、Wレバー。
・それらには不釣り合いなほどに普通に今風の(だが実用的な)、カーボンホイール。
・待ち乗りや低速巡航時に便利な(だが素人くさい)、セーフティーレバー。
・コストパフォーマンスが高く、実用上必要十分な(だが物足りない)、9速SORAコンポ。
などです。
非常に簡単に言えば、「あえてオールドな雰囲気を醸し出した、趣味性の高い、走りよりも快適性を重視したコンフォートタイプのロードバイク」です。
 このチャリ、ヤフオクで落札したのですが、これを選んだ時のポイントはやはりクロモリフレーム。元々昔からクロモリ派で、これまで乗っていた(そして盗まれた)FAIRFAXが初めてのアルミフレームでした。そもそもFAIRFAXを買うときも、本来はクロモリのJamis CODA SPORTを買うつもりだったのですが時期的にもう売り切れてしまって入手不可能ということで仕方なく買ったくらいだったので、次はクロモリ、というのは前から決めていたことでした。アルミはアルミで踏んだ瞬間にスルスルと進む感じが良かったのですが、一日100kmを超えるような時にはちょっと疲れてしまいます。やはりクロモリのほうが人間に優しいです。
 そして有名な話ですが、「イギリスのラレー社」といいながらこのCSTは日本で企画され作られたもので、製造/販売/サポートはすべて日本のARAYA(新家工業)です。カメラで言えば京セラ製のCONTAXみたいな感じでしょうか。ARAYAと言ってピンと来る人は少ないと思いますが、歴史のある自転車メーカーです。ちょっと年齢のいってる人ならば「ツバメ自転車」と言ったらわかるかもしれません。
 よくネット上では「ラレーってのはタダの名義貸しで中身は所詮ARAYA」などとちょっとネガティブに書かれていることがあります。しかしそんなにARAYAをバカにするものではありません。なにしろFAIRFAXの前とその前の2代に渡って僕はARAYAのチャリに乗っていました。なのでラレーがARAYA製というのは僕としては全然ネガティブな情報ではなく、むしろうれしいことなのです。
 まだトータル200kmくらいしか走っていないのですが、現時点での感想としては、CSTはやはりロードと言ってもコンフォート寄りな感じで、一方でFAIRFAXは「ガンガン走れるクロスバイク」だったので、走りの性能的にはそんなに激しく上がったわけではないな、という感じです。重さも25km/hくらいの速度で40~50kmをのんびり走ってるくらいだと両者引き分け程度です。踏みだしはFAIRFAXの方が軽くスムーズで、20~25km/hあたりではどっちもどっち、それ以上になるとCSTの方が安定した走りを見せてくれます。この違いはフレームによるものとタイヤによるもの(FAIRFAXは28c)が大きいでしょう。ポジションが決まってくるとまた違ってくるかもしれません。重量的にはロードにしては重い9.9kgですが、FAIRFAXの11.6kgよりは1.7kgも軽いので、登りの性能もずいぶん違うはずです。早くロングライドしてみたいです。
では、マニアックになりますが、各パーツ紹介。
フレーム
 先ほどから強調しているようにクロモリフレームです。そしてクロモリといえばホリゾンタルです。ホリゾンタルというのはトップチューブが水平ということです。昔はスポーツバイクはホリゾンタルが基本でしたので通勤用のロードマンあたりもわざわざトップチューブだったりしましたが、MTBが出てきて以降はロードバイクもスローピング(トップチューブが斜め)が主流になり、ホリゾンタルはむしろ珍しい存在になってしまいました。そしてクラシカルなフレームといえばWレバー台座ですね。
 パイプはTIG溶接です。どういうパイプが使われているかは公表されていないようでわかりません。ラレーなのだからレイノルズを使ってるのではないかと期待してしまいそうですが、最近はレイノルズであればそれと大々的に宣伝しそうですからきっと違うでしょう。金額的にはレイノルズ520あたりならありそうなんですが。
 今回買ったのは520mmというサイズで、ちょうど僕にピッタリです。
 そうそう、あと、写真で見ると(実物を見ても)黒に見えると思いますが、これが実はクラブグリーンという「限りなく黒に近いグリーン」なんです。自分でも普段忘れてるくらいほとんど黒なんですけどね。
フォーク
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 どういうわけかホリゾンタルなクロモリフレームには似つかわしくない、カーボンフォークがついています。これは実用性を重視した結果でしょうか。よくわかりませんが、悪くないと思います。クロモリ派の中でも「フォークはカーボンが良い」という人も結構いますしね。

コンポーネント

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 旧チャリFAIRFAXと同じSORAが搭載されています。しかしモデルが新しくなり3400シリーズです(FAIRFAXは3300)。3400からは9速になり、TIAGRAや古い上位モデルとの互換性がある(と思われる)ので、将来の拡張性も多少期待が持てます。しかもパーツ構成がキメラ的だったFAIRFAXと違って、CSTはほぼフルにSORAが使われており、そうじゃないところはさらに上のグレードになっているという点では非常に好印象です。
 クランクは170mmのコンパクトに50x34T。カセットは11-25Tの9sです。アウター48Tがいいなぁと思って調べてみると、シマノにはコンパクト用の48Tはないんですね。カセットを12-27Tに変える方向で検討中。
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 SORAでない部分としては、まずはシフトレバー。前述の通り今時めずらしいWレバーなのですが、このレバーがDURA-ACE SL-7700(9速用)。SORAにもシフトレバーはあるはずなのですが、なぜかここだけ最高グレードのDURA-ACE。こんなところに一点豪華主義というのもマニアックですね。それからブレーキアーチはSORA BR-3400ではなくロングアーチ(57mm)のBR-R450。グレード的には一つ上になるんですが、これがついている理由はおそらくグレードを上げるためではなく、28cが履けるようにとか泥よけが付けられるようにとかそういう理由だと思われます。SORAのブレーキは効きが悪いと言われますが、比較したことがないのでわかりません。シューはSORAと同じものがついています。ブレーキレバーはSTIでなくWレバー仕様になっている関係でST-3400ではなくBL-R400です。
 このブレーキレバーですが、購入時に曲がっていました。出品時には書かれておらず、試走してみてはじめて気づきました。しかもレンチでゆるめて調整してみましたがどうやらレバーそのものが捻れているらしく、完全には戻りません。今はだましだまし使っていますが、ブレーキ回りは大事なパーツなので近いうちに交換するつもりです。
ホイール
 国産完組ホイールの雄、SHIMANO WH-R500です。実質SORAグレードですね。なんの特徴もないホイールですが、なんと言っても安くてこの性能、このクラスのチャリに標準装備するには必要十分なホイールです。タイヤは25cがついています。街乗りや通勤にも使うつもりなのでこのくらい太い方が良いです。
ハンドル
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 ドロップハンドル(アナトミック)です。アルミ製で400mmの標準的なものです。バーテープはちょっとよさげなのが巻いてありますが、これは取り替える予定です。
セーフティーレバー
 ダサイなぁ、と思いつつ、使ってみると便利でこの上ないのがこのセーフティーレバー。TEKTROのRL-570というやつです。さすがにセーフティーレバーの型番まではチェックしてないのでわかりません。低速で街乗りするときにはこれがあるのとないのは大違いですね。ついてなかったらわざわざ付けないと思うので、付いてて良かったと思いました。
ペダル
 ペダルは付いていなかったので、以前と同じPD-A530を付けました。片面フラット片面SPDのやつです。もうこれがないと生きていけません。
サドル
 サドルは付いていたのですが、堅くて合わなそうだったので、手持ちのコンフォートタイプなやつに付け替えました。

スタンド

ロードにスタンドなんて邪道、なのは承知してますが、通勤や街乗りにも使うことを考えると、付けない選択肢はありません。なので当然付けました。本当は輪行時にジャマにならないセンタースタンドにしたかったんですが、残念ながら合うスタンドがなく(ロードにつけられるセンタースタンドはほとんどない)、仕方なくホイールの軸の部分に付けるやつにしました。これなら輪行時に簡単にはずせますので。
これでパーツはだいたい説明できたかな? ブレーキレバーとカセットは早めに交換したいです。
P.S. これを書いている最中にホイール(ARAYAリム中古手組み)とカセット(CS-6500の12-27T新品)を落札しました。これに23cのタイヤを履かせれば、普段用のWH-R500と走り用の2ホイール体制が実現します。

カテゴリ: チャリ走行日誌 日付:
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7 thoughts on “NEWチャリ紹介 – Raleigh Carlton ST

  1. あれはんどろ

    この自転車カッコいいですね。
    失礼な話ですが、おいくらでした?
    私も、これから通勤用(って言っても片道30キロ)に使える自転車が欲しくて欲しくて。

    返信
  2. わきもと

    >あれはんどろさん
    えーとヤフオクで6万ちょっとです。定価は10万ちょいですが、2009年モデルは存在しないようなのでどのみち中古か処分品でしか入手できないと思います。
    通勤には良いと思いますよ。

    返信
  3. たけちゃん

    カッコいいロードを手に入れましたね。
    渋い中にも上品さがあり、チラリと華やかさも。
    でも、あくまでも控えめなチラリで、この辺りが華麗なイタリアンとは決定的に違う。
    アメリカンのような押し出しの強さでもなく、ドイツ的な真面目一辺倒でもない。
    それがイングランド的というか、ブリティッシュというか…。
    Raleighといっても、実質的にはアラヤ。
    それでいいと思います。
    アラヤは技術力もあるし、企画性もなかなかだから…。
    コシナが作るフォクトレンダーみたいな感じかな?
    小学校5年生で乗り始めたロード。
    田舎ではあるがロードレース部に所属していた従兄弟からもらったお下がり、
    いつも「すげーなー」と見られていた(と思う)。
    他の子のは後5速だけだが、ボクのは前2速×後5速の10段変速。
    27インチホイールに1・1/8タイヤ、バルブは米式、それにドロップハンドル。
    もちろん鉄フレームにWレバー。
    そんな思い出があるせいなのか、一台はCr-Moフレーム+Wレバーがほしいなぁ…なんて。
    Raleigh CSTの存在を知ったのは、つい最近。
    えっ、こんなのあったの!? ほ、ほしい!
    残念ながら2008年で終了したみたいで、今年のカタログからは落ちていました。
    在庫も、当然ながら残っているわけもなし。
    遅かった…!

    返信
  4. わきもと

    そうそう、記事中ではホリゾンタルと連呼してますが、実はちょっとだけスローピングしてます。どうやらその微妙にスローピングしてるのが気に入らなかった人が多かったようです。トップチューブが低いのも不評だったようです。しかしこののおかげで重心が低くて安定してるので乗りやすいです。
    「クロモリ派の持っている美学は厳しい」みたいなことを新家の中の人が言ってました。完全ホリゾンタルで復活したら売れるんでしょうかね。

    返信
  5. たけちゃん

    うーん、スローピングが原因で売れなかったわけではないと思いますね。
    Cr-Moフレーム+Wレバーの登場時期が早すぎた―私はこう見ています。
    ガソリン高、エコ、環境コンシャス、健康指向…
    追い風に乗ってロードバイクが大流行中。
    軽い、速いという特長は誰にでもわかりやすい。
    そこにセンチュリーライド、ヒルクライム、市民レース、ブルベ…。
    そして今はツール・ド・フランスの中継。
    日本百名山に群がる中高年登山者と同じ図式。
    売れ筋はレーシーなモデルに集中。
    やはり、わかりやすいから。
    でも、この津波のようなブームが過ぎれば、自転車文化の成熟期へ。
    人はもっと“乗りやすい”機種に移行するでしょう。
    あるいは2台目の購入か。
    Wレバーも見直されるはず。
    ブレーキングしながらシフトダウンが必要なのはレースという限定された環境だからこそ。
    速く走るのがロードの美点ではありますが、
    移動、運搬、競争という仕事を離れ、気持ちよく走るのはアマチュアにだけ許された特権。
    趣味としての自転車なら、Wレバーはアリだと思うのですがね。

    返信

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