[シリーズ] K-7担いでヒルクライム 1 of 8
梅雨明けまではインドア派のつもりでしたが、K-7試写を兼ねて走ってきました。
思い立ったのは日曜日午前3時。天気予報によると一日雨は降らないらしいので、ならば走るか、と一発奮起。明るくなったら即出発できるように早めに準備、と思ったが、しばらく走ってなかったのでチャリを軽く調整したり、地図を確認したりするうちに明るくなってくる。5時15分ごろ出発。
コラテックは封印してあるのでラレーCST。久々にGARMIN Edge305をセット。長距離を想定しているので予備バッテリー、それにボトルケージを2個セット。
カメラはもちろんK-7。レンズはDA21LimiとTAMRON A09。A09は先月調整に出して戻ってきたばかりなのでその試写も兼ねて。
目的地は唐突にも白石峠。ずっと風張峠ばかりだったので自走でいけそうな有名峠ということで無謀にも白石に挑戦。もちろん初。徹夜明けのヒルクラはいつも失敗なんですが、まぁ今回は話のタネ程度の気持ちで。
↑ルートはこんな感じ(クリックで拡大)。
まずはいつものルートで荒川の戸田橋。日曜早朝はさすがにスイスイすすむ。その後荒川CRをのぼり、入間大橋の先から一般道に出て物見山へ。この道は思ったより車が多かったが、ローディが多かったのでそれほど走りにくくはなかった。10人くらいの列車が前を走っていたので、それについてみたり離れてみたり。というか普通についていくのは無理なペースだった。どうやらその集団は2つのチームがたまたま合流しているらしく、東松山で半分が減る。
大東文化大前の坂を登り、物見山到着。足腰の調子を確認すべく(結局5月に故障して以来、完調で走ったことは一度もない)小周回一本と中周回(?)一本。13分くらい。一度来たことがあるが前回のタイムは覚えていない。多分ぜんぜん速くない。
物見山から先は未知の世界。チャリではもちろん車でも電車でもこんなところには来たことがありません。事前に見ておいた地図もうろおぼえで、この道でいいのかどうかも不安なまま方角があってればなんとかなるだろうと思いながら意外に都会な街中を走っていると、交差点で無事「←白石峠」の標識に遭遇。この辺でドリンクや食料を補給しておけばよかったんですが、「最後のコンビニ」でいいやとノンストップですすみます。
ずんずんと山の中にわけ入り、少しずつですが標高も上っていきます。こんなところに本当に「最後のコンビニ」があるんだろうかと不安になりながらも、わざわざ事前チェックしてるんだから大丈夫と信じ、無事西平の交差点に到着。ここに白石峠前最後のセブンイレブンが・・・
ない。
そこにあるのは立ち入り禁止の駐車場と、きっとかつてはコンビニであっただろう看板のない平屋の建物でした(あとで調べてみると、わずか2週間前に閉店したばかりとのこと)。
白石峠に行く人は気をつけましょう。西平のセブンイレブンはありません。
しかたないので現実逃避気味に写真を撮りながら白石峠を目指します。
そんなこんなで無事白石峠入口に到着。めでたしめでたし。ここまでの走行90kmおつかれさーん。
・・・じゃなくって、ここ、登るんだっけ? え? この目の前の坂?
そう、風張峠(奥多摩周遊道路)や富士スバルラインのような軟弱な坂しか知らない者にとってはそれはもうすでに「どこに坂があるの? 壁の間違いじゃなくて?」というくらいの激坂ですね(写真なし)。
まあでも行くしかないでしょう。一応タイムを計測すべくタイマーをスタートさせ、登坂開始。
ヒルクライマーの間では「白石峠は30分で登らなければならない」という暗黙のルールがあるようだ。30分で登れないのなら登れるまでチャレンジしなければならない。あきらめるくらいなら最初から来るな、と(一部脚色)。
ギアを重めにしてダンシングでガシガシ登ってみるもすぐに疲れてシッティング。しょっぱなからインナーロー。これはムリ。ほんとムリ。平均9%弱と言うが、目の前のこれはあきらかに10%越えてるし。GARMINは13%って言ってるよ。これは今の脚力ではフロントトリプルかリアをMTBスプロケにしないと漕げない。漕げなくてケイデンスがあがらないので、いつものように「ケイデンス=心拍=体脂肪」で走ることはできず、「トルク=脚筋肉=グリコーゲン」で走るしかない。つまりグリコーゲンが切れたら終り。そして切れた。
6kmの登坂のちょうど真ん中あたりでついに足をついた。ヒルクライマーの間では「足をついたら完走とは呼べない」という暗黙のルールがある。よって今回は完走ではない。タイムも無効だ。というか、どのみちタイムはお話にならない。
気をとりなおし、再び漕ぎはじめる。最後の2kmはちょっとだけゆるくなった。
なんとか峠着。
PENTAX K-7 | DA21mm/F3.2 Limited
PENTAX K-7 | TAMRON 28-75mm/F2.8 (A09)
まあでも、ヒルクラ自体の出来はともかくとして「K-7担いで白石峠登ったのは俺が最初だろう」というよくわからない自己満足でこの場はよしとしておこう。
天気があまりよくないせいか気温が低く、ウインドブレーカーを着て下山。登りながら撮影ポイントをチェックしておいたのでところどころ止まっては撮影。パラグライダーやってる人が何人かいた。なかなか難しそうだ。
帰りは物見山までは本来来るべきだった道を確認しながら、うろうろと走行。シロクマパン(これも初)で昼食。最後の力をふりしぼって物見山を登る。この時点でもうフラフラなので、ここからは行きとは違ってサイクリングロード経由で帰ることにしました。
PENTAX K-7 | DA21mm/F3.2 Limited
比企CR→鳥羽井沼→荒川CRで戸田橋へ。ここから帰ってもいいんですが北千住の谷中コーヒーに寄って豆を買おうと思い、千住新橋までCRを走行。
が、谷中コーヒーでは「すみません、機械の故障で焙煎ができないんです~」と。うーん何しにここまで来たんだろう? 戸田橋は通りすぎたし「いっそのこと河口まで行ってお台場のガンダムでも見てくるか」とも思ったりしたものの、翌日が仕事ということもあり無理せずに帰宅。
本日の走行距離、207km。
白石峠のリベンジは秋かなぁ。もうすこし緩い坂で練習します。
K-7の調子は上々。A09は使ってるときはいいと思ってたけど、いくつか開放でソフトがかったような写真があった。バシっといってるのもあるのにダメなのもある。不思議。再調整だなぁ。