[シリーズ] クリパシで行く62回ピースボートの思い出し日記 21 of 22
それでは、いよいよレイキャビック(アイスランド)です。
ここは僕にとっては最後の寄港地です。やらなければならない仕事はほぼ終わり、荷造りとかなんだとかは多々あるものの、今クルーズで最大の約6時間の自由時間がある寄港地となりました。
そういうわけで写真たっぷりでおとどけします。
量が多いので二回に分けようかと思ったんですが、一気にいきます。
※いくつかの写真は後日拡大版をアップする予定ですので、暇な人は数日後にもう一度訪れてみてください。
最初に載せた写真がすごい青空なので「天気良かったんだ」と思われるかもしれませんが、この日はあいにくの雨。7月とは言え北緯64度という首都としては世界最北の街。雨風は冷たく、かなり寒いです。ちなみに日本で言うと那覇が北緯26度、稚内が北緯45度ですから、ちょうど稚内を那覇だと思ってもう一つ日本列島を置いたときの稚内くらいの位置です。かえってわからないかw 要するにむっちゃ北、ってことです。
アイスランドは小さい島ですが、さすがに一日で観光できるほどには狭くありません。この日は短時間で効率よく回ろうということで、タクシーをレンタルし6人で行動。行くところはタクシーの運転手にお任せだったのですが、途中交渉してプランを変更してうまく行きたい所に行けました(最後に多少もめましたが・・・)。
幸い出発と同時に雨は止み、「アイスランド」と言ったときにいかにも想像しそうな(ステロタイプですみません)あの暗~い曇り空になりました。
しかしこれまた幸いなことに、目的地に到着するころには晴れ間が見え、車を降りると快晴、という偶然の連続。
まず最初の目的はゲイシール。最初の写真のあれです。日本語で言うと間欠泉。簡単に説明すると、アイスランドは火山地帯で温泉が沸騰してボコボコ言ってる所がいくつもあり、その中のいくつかは定期的に爆発するため待ってるとその瞬間が見れるというわけです。日本人なら「ああ、日本にもよくあるよね」という感じですが、ヨーロッパの人には大人気らしく、この日もデンマーク人とかドイツ人とかいろいろな人が訪れていました。
ちなみに上の2つの写真は正確には別の穴です。上の方はリトル・ゲイシールだったかな?手前にある小さな穴です。下の方がメインのゲイシール。
そこから車で10分くらいのところにあるのがグトルフォスの滝。
この滝にはかつてダムを建設する計画があったのですが、それを阻止するために少女が立ち上がって云々という有名な逸話があります。詳細は省略するので各自ググって見てくださいw この滝の横にはその少女の記念碑が立っています。
くりかえしますが、この青空はかなりの幸運に恵まれた結果です。あとでわかったことですが、行った人の話を聞いたりしてもここを訪れてこんなに天気が良かったという話はあまり聞きませんし、ブログで検索しても写真に写っているのは曇り空がほとんど。これらの写真が撮れたのはかなり貴重だったようです。
そこからはしばらく車を走らせ、当初ドライバーが行くつもりだった火山の噴火口をキャンセルし、シンクベトリル国立公園へ移動。
まずは写真を見てください。
一見ただのヒビ割れです。しかしここは大地溝帯。日本海溝の反対側。右側がユーラシアプレート、左側が北アメリカプレートです。
え? 全然わからない?? えーとですね、地球の表面にはプレートというのがあって、そのプレートはどこかで湧き上がってどこかで沈んで動いているわけです。よく「大陸は動いているんだよ、昔はアフリカ大陸とアメリカ大陸はくっついていたんだよ」といいますが、その大陸が動いている、というのは実際にはプレートが動いている、というのが正しいのです。大陸だけじゃなくて海底も動いているのです。で、動く歩道を想像してもらうとわかりやすいんですが、動くときにはどこかで湧き上がってどこかで沈んでるんですね。で、そのどこかが世界中にあるんですが、たいていは海の底。でもたまに地上にある場合があります。その一つがここ。ここは湧き上がる場所。ここでプレートが湧き上がって、上の写真でいうと右側は右に左側は左に1年間に約1cmずつ動いています。右側に立っているといつかは日本に到着し、いつかは日本海溝に沈んで行きます。アメリカに行く場合は左側に立ってください。
そんなこんなで4時間半ほどのドライブで要所を廻って、レイキャビックに帰って来ました。
レイキャビックの街はまぁ普通のヨーロッパの街です。そんなに大きくはありませんが、都会っていえば都会。街の雰囲気については来る前は「アイルランドに近いんじゃないか」と漠然と想像していたのですがそれは大ハズレで、どっちかって言うとノルウェーに近いです。あとで調べたところによると、元々無人島で9~10世紀ごろに各地から移民してきたということで、やはりノルウェー人が多いらしいです。でもケルト人もいるようです。
ところで、レイキャビックに着く数日前に、アイスランドのアルファベットでの綴りについて議論になりました。「Icelandだよね?」「え? Islandじゃないの?」「だってIslandってアイランドじゃん。アイランドじゃどこの島かわかんないよ・・・」「あっそうか」などなど。調べてみるとアイスランド語ではIsland、英語ではIcelandらしい。
腹減ったので飯食ってから船に戻ろう!ということで街中で見つけたSoup in bread. と書いてある良さげなお店に入りました。
おすすめの「きのこのスープ」を注文。丸い、かなり大きめの固めのパンがくりぬかれていて、中にはポタージュスープがたっぷり。パンのくりぬかれた中身の方は横に添えられており、これをスープに浸して食べる。これがかなり美味い。ただしパンを切り崩すのが難しく、後半食べにくいという問題が・・・。
もしレイキャビックに行く人がいたら(いるかな?)ぜひこの店に寄ってみてください。メインストリートの東端、スーパーの斜め向かいあたりです。席数はあまり多くなく、テーブル4つくらい+カウンターで15人MAXくらいだったと思います。量は結構多いので少食な人は食べきれないかもしれません。
では、次回最終回。